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韓露ガスパイプライン、北朝鮮を除いて西海路線?…中国が提案

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国が‘北朝鮮変数’のため進まないロシア-北朝鮮-韓国ガスパイプライン連結事業の代替路線として、ロシア-中国山東半島-韓国西海(ソヘ、黄海)路線を提案した。

中国石油天然ガス(CNPC)の蒋潔敏会長は先月16日、北京で韓国石油公社の姜泳元(カン・ヨンウォン)社長に会い、ロシア天然ガス導入事業と関連し、中国を経由して西海を通る海底路線案を打診したことが22日、確認された。

中央日報・JTBCが単独で入手した会議録によると、CNPCの蒋会長は「山東半島・威海から韓国に海底パイプラインを敷設してロシア産ガスの供給を受けるのが、北朝鮮を経由するよりも安定的で経済的と考える」と述べた。この提案は外交通商部や知識経済部など関連部処に伝えられたという。ロシア天然ガス導入の韓国側事業パートナーである韓国ガス公社もCNPC側と接触し、妥当性の検討に入った。


威海からペクリョン島までは174キロ、ソウルまでは380キロ。現在議論中のロシア-北朝鮮-韓国パイプラインの場合、北朝鮮通過距離が700キロにのぼる。

中国はロシア東部シベリア・イルクーツクの天然ガス田と中国との接境ブリヤートをつなぐパイプラインを中国内に連結する事業に関心を見せている。ロシアと天然ガス価格交渉が完了すれば、3、4年以内にこのパイプラインを北京まで延長する計画だ。CNPCの蒋会長の提案は、イルクーツク-北京パイプライン路線を威海まで延長した後、西海を通して韓国まで連結するというものだ。

業界消息筋は「中国が韓国とともに協調し、ロシアとの天然ガス価格交渉で優位に立とうという構想から出た提案とみられる」と分析した。このため中国が韓中パイプライン事業提案を主導し、韓国側に協力を要請することになったのだ。

CNPCは中国国務院(行政府)石油工業部から分離した国営企業。CNPCの会長は閣僚級と認められている。共産党を率いる政治局常務委員9人のうち1人である周永康中央政法委員会(公安担当)書記もCNPC会長を歴任した。共産党・政府機関と緊密なつながりを持つ巨大国営企業側が、威海という具体的な位置まで取り上げながら事業構想を明らかにしたという点で、大きな関心を引いている。中国政府機関と事前検討を経て新しい路線を提案した可能性が高いからだ。中国経由路線は北朝鮮リスクがないため、今後、妥当性調査の結果によっては事業が急進展する可能性もある。

安保戦略上、西海海底パイプラインは韓国にとっても意味がある。‘北朝鮮変数’が足かせになっている南北露パイプライン事業を加速させる間接的な圧力効果も期待できる。西海を通して韓中両国がエネルギーインフラで連結するだけに、両国関係もさらに緊密になると考えられる。北京外交消息筋は「西海上で韓国哨戒艦『天安(チョンアン)』爆沈・延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような北朝鮮の挑発リスクを中国とともに分担する効果もある」とし「しかし中国に対するエネルギー依存度が高まる問題まで総合的に考慮しなければならないだろう」と述べた。



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