２４午後から２９日午前までの１１６時間が、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領にとって、在任期間で最も忙しい時間になりそうだ。核安全保障サミット（２６、２７日）出席のために訪韓する首脳２８人（ＥＵは２人）と、計２７回の２国間協議を行うからだ。

３０分ずつの会談のほか、朝食・昼食・夕食会まで兼ねた公式（または実務）訪問まである。多い日には一日に６人と会談する。もちろん首脳会議の議長役を果たしながらだ。

青瓦台（チョンワデ、大統領府）の関係者は「単一国際会議では歴代最も多い２国間の首脳会談を行う」と説明した。２０１０年１１月の主要２０カ国・地域（Ｇ２０）ソウル首脳会議では計１０回、００年のアジア欧州首脳会議（ＡＳＥＭ）では計１４回だった。


オバマ米大統領との２国間協議は２５日に予定されている。李大統領の在任中、１１度目の韓米首脳会談となる。歴代大統領のうち米大統領との会談が最も多い。両首脳は会談で、北朝鮮の衛星打ち上げ計画などを含め、全般的な議論をする見込みだ。オバマ大統領は前方の米軍基地を訪問する予定もある。

２６日午前、午後には、中国の胡錦濤国家主席、メドベージェフ露大統領と会談する。中国とも任期中の最多（１０回）首脳会談記録、ロシアとも歴代最多の首脳間相互訪問（５度目）となる。

野田佳彦日本首相の場合、国会会期中の首相の外国歴訪を避けてきた慣例のため、２６日晩に訪韓し、２７日朝に出国する。李大統領は「それでも会う」と述べた。首脳会議場でのスタンディングミーティングを考えているようだ。首脳級のうちタイ、オランダ、スペイン、ハンガリー、イタリア、デンマーク、ナイジェリア、ウクライナ、チリは就任後初めての訪韓だ。

多くの首脳会談が行われるため、懸案も多い。自由貿易協定（ＦＴＡ）では中国、トルコ、インドネシア、ベトナムと、防衛産業分野ではインド、チリ、トルコ、インドネシアと、原発ではインド、ベトナム、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、トルコ、ハンガリー、南アフリカと議論する。この期間中、了解覚書（ＭＯＵ）も１０カ国と２０－２２件ほど締結されるという。