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現代・起亜車会長の欧州執念…「費用は惜しまない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車会長。

鄭夢九会長=「販売・マーケティングで創意的な思考をして危機に積極的に対応してほしい」

欧州法人関係者=「そのためには実弾(=費用)が必要です」

鄭夢九会長=「欧州販売拡大のためには必要な会社レベルの支援を惜しまない」


今月6、7日(現地時間)にスイス・ジュネーブを訪れた鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車会長(74)は欧州現地職員とこのような話をした。

鄭会長のジュネーブ行きは表面上「モーターショー参観」が理由だったが、別の目的もあった。 モーターショーに注目していた世界の自動車ブランドとメディアに「今年は現代車が欧州で攻撃的な経営を行う」という点を示すことだった。

鄭会長は24時間ほど現地に滞在しながら、欧州現地職員と2度も会議を開き、今年は欧州で現代車が必ず生存しなければならないと繰り返し求めた。 鄭会長はジュネーブでの会議で、「危機の震源地である欧州で突破口を見いださなければならない。欧州で道を見いだせば、グローバル市場の難題も解決でき、韓国経済の活性化につながる」と述べた。 欧州で成功してこそ韓国に及ぼす悪影響を遮断できるという点を強調したのだ。

鄭会長のこうした構想には前例がある。 08年の米国金融危機当時、GM・フォード・クライスラーの米自動車ビッグ3は大々的なリストラを行った。 しかしこの時期に現代車はむしろ米国だけでなく中国、インド、南米、欧州などで拡大戦略を駆使し、グローバル自動車メーカーとしての位置づけを固めた。

そして4年後、今度は欧州が経済危機を迎えた。 すでに欧州自動車市場は下り坂だ。 2月の自動車販売の場合、前年同月に比べてフランスは20.2%、イタリアは18.9%減った。 これを受け、すでにリストラをしたBMWやフォルクスワーゲンなどドイツブランドを除いた他の企業でリストラの話が出てきている。

ジュネーブモーターショーが開かれた7日、ルノー日産自動車のカルロス・ゴーン最高経営責任者は「すべての自動車企業が過剰設備問題を抱えている。 ひとまず一つの会社がリストラを始めれば、すべての企業が後に続くことになるだろう」と述べた。 欧州の専門家らは危機打開のために20%ほどのリストラが必要だと主張している。

しかし現代・起亜車は成長が続き、欧州シェアが5.5%に達した。 鄭会長は、他の企業が生産を減らす間、勢いを継続して欧州市場で販売をさらに拡大するという戦略を選択した。 現代車の関係者は「鄭会長は中国・インドおよび内需販売の成長がある程度限界に達したとみて、欧州での攻撃経営を決定した」とし「これは欧州での成功が韓国の雇用安定をもたらすという判断から出てきた」と述べた。



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