販売部数世界１・２位の読売新聞と朝日新聞間の「戦争」は週末も続いた。読売新聞系列プロ野球チームの読売ジャイアンツの１９９７～２００４年新人選手契約金超過支給を問題にしている朝日は、１７日にオピニオン面を通じて再攻勢に出た。「ファンに正直だったか」という題名の社説で朝日は「契約金最高標準額（１億５０００万円）を破って新人選手６人と契約した巨人軍は、『最高標準額』は『上限額』ではないと主張するが、新人選手に渡した文書には『ルールを超過して契約金を受けたのが明らかになればあなたにも、球団にもまずいことになる』とある」と皮肉り、これはルール違反であることをわかっていた証拠だといった。それとともに、「今回、あらためて全球団について調べるべきだ。発覚したら開き直るのではプロ野球はますますファンを失ってしまう」と主張した。朝日は社説だけでなくオピニオン１面にわたり「プロ野球界の迷宮」という見出しで朝日の主張に友好的な球界の人々の主張を紹介した。

一方、読売は１７日付社会面で「新人選手らに対する最高標準額は拘束力のない目安」として法的な問題がないことを繰り返し強調した。１８日付社会面トップ記事では「朝日新聞は記事の根拠に『（読売の）内部資料』を挙げている。球団内から重要資料が流出した可能性が高い。警察にも相談している」と明らかにした。それとともに「新聞社が内部資料をもとに記事にする場合、その資料が本物かどうかを確認する取材が不可欠だ。朝日新聞記者はこういう確認過程さえ経なかった」と指摘した。