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融和ジェスチャーから奇襲パンチ…北が対米交渉力高めようと挑発

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、対話局面で入る雰囲気だった米朝関係が、予測不能な状況に向かっている。6カ国協議再開の見通しも不透明になった。16日、北朝鮮が地球観測衛星「光明星3号」を運搬ロケット「銀河3」に搭載して来月打ち上げると発表したからだ。

米国務省はこの日(現地時間)、「非常に挑発的であり、ミサイル発射を自制するという約束にも背く」と非難した。当初のヌーランド国務省報道官の声明から、クリントン国務長官の声明に格上げした。米国の不快感がそれほど大きいということだ。

先月29日に米朝が同時発表した「寧辺(ニョンビョン)ウラン濃縮プログラム活動中断および核・ミサイルモラトリアム」はオバマ政権が北朝鮮と結んだ初めての合意だった。北朝鮮は7-12日、6カ国協議代表の李容浩(リ・ヨンホ)外務次官をニューヨークのセミナー行事に送った。このため「通米封南」に対する懸念が強く提起された。


専門家らは「北朝鮮が金日成(キム・イルソン)主席の100回目の誕生日である4月15日の強盛大国元年を控え、その間準備してきた光明星3号の打ち上げをあきらめるのが難しかったのだろう」とし「ひとまず打ち上げを強行し、対内的に金正恩体制を安定させ、対米交渉力を高めようということ」と展望した。

一部では、先月の北京での米朝協議で、金桂寛(キム・ケグァン)外務次官とデービース北朝鮮政策特別代表が光明星3号の問題ですでに論争したという観測も出ている。米国が実行しないものと信じて合意したが、不意打ちを食らったということだ。

韓国政府はこの日の北朝鮮の発表を、対米交渉第1ラウンドで北朝鮮が放った先制パンチと見なしている。政府関係者は「相次ぐ融和ジェスチャーで期待感を与えた北朝鮮が、挑発戦術に戻った。北朝鮮は合意違反かどうかを争点化し、米国と駆け引きをするだろう」と述べた。

実際、北朝鮮はこの日、朝鮮宇宙空間技術委員会の名前で発射計画を伝え、「平和的な宇宙利用技術」「国際規定遵守」「透明性の保証」という言葉を繰り返し使った。光明星3号は武器でなく平和的な衛星という主張だ。

米国がこれを受け入れる余地はないようだ。ピンクストーン国際危機グループ(ICG)所長は「北京合意は事実上破綻した」と述べた。

韓国政府の当局者は「予告された時点まで米国・中国などが説得することになるだろう」とし「進展がなければ米国が北朝鮮への支援を決めた24万トンの栄養支援は消えるかもしれない」と述べた。しかし韓米両国が大統領選挙を控えた状況であり、激しい対立よりも危機管理レベルで接近する公算が大きい。



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