米国の自動車企業‘ビッグ3’の一つ、フォードが韓米自由貿易協定(FTA)発効と同時に、韓国の消費者に対して値引きを始める。
フォードコリアの鄭在熙(チョン・ジェヒ)社長(52)は14日、ソウル太平路(テピョンノ)プラザホテルで記者懇談会を開き、「15日から韓米FTA発効による関税引き下げ効果はもちろん、考慮できるすべての方法を総動員し、最大限に価格を下げて車両を供給する」と明らかにした。
韓米FTAが発効すれば、輸入車に対する関税が4%下がるほか、排気量2000cc以上の車の場合は個別消費税も2%(通関前価格基準)下がる。したがって6%以下の消費者価格引き下げ余地が生じるが、フォード車種は最高8.9%値下げする。
スポーツ用多目的車(SUV)のリンカーンMKXがその代表例だ。この車の消費者価格は5990万ウォン(約450万円)から5375万ウォンへと525万ウォン引き下げられる。大型セダンのリンカーンMKSは405万ウォン(7%)安くなる。「フュージョン」ハイブリッドは7.1%値下がりし、競争車種のトヨタ「カムリ」ハイブリッドと同じ価格の4290万ウォンで販売される。
鄭社長は「韓米FTA発効を契機に、国内の消費者から背を向けられている状況から抜け出すため、6カ月間にわたり市場調査を併行しながら決めた価格」と説明した。また「フォードコリアの利益はもちろん、ディーラーのマージンを最小化し、まずは多くの車を売って米国産ブランドに対する親近感を高めることにした」と語った。
フォードの看板モデルの大型セダン「トーラスSHO」の価格は5240万ウォンから4955万ウォンと285万ウォン(5.4%)安くなる。フォードコリアのノ・ソンヒ取締役は「通関前の価格を基準に個別消費税が2%引き下げされるので、通関時から追加される運送費やディーラーマージンなど各種費用を考えれば実際の消費者価格の1%ほどが下がる」とし「個別消費税と関税の引き下げ効果に加えて、さらに30万ウォンほど価格を低めた」と説明した。
フォードは当初、最大5%の値下げを考えていたという。鄭社長は「いつまた来るか分からないチャンスを逃せないという認識を米国本社も共有した」と、攻撃的マーケティング宣言の背景を説明した。
フォードコリアは部品161種の価格も平均20%引き下げることにした。エンジンオイル、エアコンフィルターなど何度も取り替えが必要な部品27種は30%、フード・バンパーなど主要修理部品は25%安くなる。人気モデルのトーラスとリンカーンMKSの部品は最大35%を値下げする。この場合、現在53万ウォンのトーラスの前部バンパーは34万4500ウォンになる。鄭社長は「値下げされた部品の価格は欧州・日本など7つのライバル会社の平均の47-87%で、今後フォードの部品輸入価格が高いという声はなくなるだろう」と強調した。
韓国輸入自動車協会のユン・デソン専務は「韓米FTA発効による自動車部品関税撤廃で8%ほど値下げの余地が生じるが、フォードコリアの決定は破格的」と評価した。また「輸入車企業間の部品価格調整競争があるはずで、消費者の立場ではよりよい料金でアフターサービス(AS)を受けられるだろう」と予想した。
一方、GMコリアはすでに先月末、キャデラック全車種の価格を100万-400万ウォン値下げした。クライスラーもラングラー、グランドチェロキー、コンパスなどの2012年型モデルを2、3%値下げした。トヨタは新型カムリを1月に100万ウォン値下げするなど、米国生産車種の関税引き下げ分を先に反映させた。BMWは米国産SUVのX3、X5、X6を値下げする計画だ。
◇韓米FTAと自動車関税
米国で生産される自動車の韓国輸出分に対し、15日0時から現在8%の関税が4%に引き下げられる。2016年3月15日には完全に撤廃される。米国に輸出される韓国産車に対しては即時の関税引き下げはない。乗用車は現在2.5%の関税が今後4年間そのまま維持される。貨物車など商用車に対しては今後7年間、現在の25%の関税が維持される。8年目から段階的に引き下げられ、10年目に完全撤廃される。
フォードコリアの鄭在熙(チョン・ジェヒ)社長(52)は14日、ソウル太平路(テピョンノ)プラザホテルで記者懇談会を開き、「15日から韓米FTA発効による関税引き下げ効果はもちろん、考慮できるすべての方法を総動員し、最大限に価格を下げて車両を供給する」と明らかにした。
韓米FTAが発効すれば、輸入車に対する関税が4%下がるほか、排気量2000cc以上の車の場合は個別消費税も2%(通関前価格基準)下がる。したがって6%以下の消費者価格引き下げ余地が生じるが、フォード車種は最高8.9%値下げする。
スポーツ用多目的車(SUV)のリンカーンMKXがその代表例だ。この車の消費者価格は5990万ウォン(約450万円)から5375万ウォンへと525万ウォン引き下げられる。大型セダンのリンカーンMKSは405万ウォン(7%)安くなる。「フュージョン」ハイブリッドは7.1%値下がりし、競争車種のトヨタ「カムリ」ハイブリッドと同じ価格の4290万ウォンで販売される。
鄭社長は「韓米FTA発効を契機に、国内の消費者から背を向けられている状況から抜け出すため、6カ月間にわたり市場調査を併行しながら決めた価格」と説明した。また「フォードコリアの利益はもちろん、ディーラーのマージンを最小化し、まずは多くの車を売って米国産ブランドに対する親近感を高めることにした」と語った。
フォードの看板モデルの大型セダン「トーラスSHO」の価格は5240万ウォンから4955万ウォンと285万ウォン(5.4%)安くなる。フォードコリアのノ・ソンヒ取締役は「通関前の価格を基準に個別消費税が2%引き下げされるので、通関時から追加される運送費やディーラーマージンなど各種費用を考えれば実際の消費者価格の1%ほどが下がる」とし「個別消費税と関税の引き下げ効果に加えて、さらに30万ウォンほど価格を低めた」と説明した。
フォードは当初、最大5%の値下げを考えていたという。鄭社長は「いつまた来るか分からないチャンスを逃せないという認識を米国本社も共有した」と、攻撃的マーケティング宣言の背景を説明した。
フォードコリアは部品161種の価格も平均20%引き下げることにした。エンジンオイル、エアコンフィルターなど何度も取り替えが必要な部品27種は30%、フード・バンパーなど主要修理部品は25%安くなる。人気モデルのトーラスとリンカーンMKSの部品は最大35%を値下げする。この場合、現在53万ウォンのトーラスの前部バンパーは34万4500ウォンになる。鄭社長は「値下げされた部品の価格は欧州・日本など7つのライバル会社の平均の47-87%で、今後フォードの部品輸入価格が高いという声はなくなるだろう」と強調した。
韓国輸入自動車協会のユン・デソン専務は「韓米FTA発効による自動車部品関税撤廃で8%ほど値下げの余地が生じるが、フォードコリアの決定は破格的」と評価した。また「輸入車企業間の部品価格調整競争があるはずで、消費者の立場ではよりよい料金でアフターサービス(AS)を受けられるだろう」と予想した。
一方、GMコリアはすでに先月末、キャデラック全車種の価格を100万-400万ウォン値下げした。クライスラーもラングラー、グランドチェロキー、コンパスなどの2012年型モデルを2、3%値下げした。トヨタは新型カムリを1月に100万ウォン値下げするなど、米国生産車種の関税引き下げ分を先に反映させた。BMWは米国産SUVのX3、X5、X6を値下げする計画だ。
◇韓米FTAと自動車関税
米国で生産される自動車の韓国輸出分に対し、15日0時から現在8%の関税が4%に引き下げられる。2016年3月15日には完全に撤廃される。米国に輸出される韓国産車に対しては即時の関税引き下げはない。乗用車は現在2.5%の関税が今後4年間そのまま維持される。貨物車など商用車に対しては今後7年間、現在の25%の関税が維持される。8年目から段階的に引き下げられ、10年目に完全撤廃される。
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