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北朝鮮・寧辺の軽水炉タービン建物が完工

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)核団地の軽水炉建設工事が早いペースで進んでいることが分かる衛星写真が公開された。

米シンクタンクの国際安保科学研究所(ISIS)は5日(現地時間)、米国の商業衛星写真撮影会社デジタルグローブの2月3日の写真と昨年9月20日の写真を入手して比較した結果、原子炉建物の隣にタービン建物が完工したと把握されると明らかにした。原子力発電所は水蒸気でタービンを回して電力を生産する。

北朝鮮は2010年11月に寧辺を訪問したジグフリード・ヘッカー米スタンフォード大博士(元ロスアラモス国立研究所所長)に対し、2012年を目標に寧辺に25-30メガワットの軽水炉を同年7月31日から建設し始めた、と明らかにしていた。


昨年9月に撮影された軽水炉建設の衛星写真を見ると、タービン建物の場所では工事が進行中だった。当時は建物はなく、骨組だけがあった。一方、今年2月に撮影された衛星写真を見ると、4、5階建ての高さの建物が完工したことが分かる。ただ、原子炉建物の上部に設置されるドームが原子炉建物のそばにあり、まだ軽水炉自体は完工していないと分析される。

ISISはこれとともにウラン濃縮工場がある核燃料製造工場と核燃料再処理施設の写真も同時に公開した。

今回公開された衛星写真は、北朝鮮と米国が先月29日に北朝鮮のウラン濃縮プログラム(UEP)中断と核・ミサイル試験猶予(モラトリアム)など非核化事前措置、米国の対北朝鮮栄養支援を盛り込んだ合意内容を発表する前に撮影されたものだ。

北朝鮮の朝鮮中央通信は昨年11月、「軽水炉が力強く稼働する日が目の前に迫った」と報道し、軽水炉完工が遠くないことを示唆した。しかし北朝鮮が軽水炉の核心部品である炉芯などを自国で製作できるかどうかは確認されていない。

◇軽水炉(light water reactor)=原子炉にはウラン燃料の核分裂連鎖反応速度を遅らせるための減速材が投入される。減速材としては軽水・重水・黒鉛が使われ、軽水を使用する原子炉を軽水炉と呼ぶ。北朝鮮は今まで黒鉛を減速材として使用する原子炉を運用してきた。



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