東日本大震災発生から１年を控えた５日、霊光（ヨングァン）原子力発電所１号機の核心施設の大型タービンが姿を現した。第２０次計画予防整備作業をする職員が忙しく動いている。「自然災害でも人災でも原発事故の可能性はゼロでなければなりません。東日本大震災のように想像を超越する自然災害にも安全であるよう万全の対策を講じています」。現場で会った霊光原発イ・チャンドゥク調査次長が話した。

１９８６年に商業稼動を始めた霊光原発１号機は９５万キロワットの急加圧軽水炉型だ。２００７年１０月から第２０次整備を始めた今年２月２３日まで１５２１日間連続３回の「１周期無故障運転（ＯＣＴＦ：Ｏｎｅ　Ｃｙｃｌｅ　Ｔｒｏｕｂｌｅ　Ｆｒｅｅ）」という記録を達成した。ＯＣＴＦは原子炉に新しい燃料を入れてから１７カ月間の電気生産期間中に一度の故障停止なく連続で電気を生産したことを意味する。原子力は経済的に効率的なエネルギーだがチェルノブイリと福島原発事故で見るように安定性が崩れれば致命的な結果を招く。

これに伴い、韓国水力原子力は２０１５年まで１兆１０００億ウォン（約７９０億円）を投じて韓国内の原子力発電所の安定性を一層強化している。広報室のチェ・ヨンジン次長は、「福島原発事故を手本に今回の整備過程を通じて地震発生時原子炉自動停止システムを設置して各種保護システムとタービン発電機を整備しています」と明らかにした。霊光原発１号機は２１日に発電を再開する。