故パク・ヨンソク隊長。
先に挑戦した故パク・ヨンソク隊長の経験も大きく役立った。ホン隊長は「ヨンソク先輩はロシアから米国に渡ってくる地点(出発地点から約80キロ)で、流氷のため身動きが取れなくなって探険に失敗した。私たちはこの地点を正確に記憶していた。それでこの地点を通過する時は睡眠を取らずに急いで前進した」と話した。
故パク隊長の言葉に従い、ベースキャンプをシベリアではなくアラスカに構築したのも成功につながった。ホン隊長は「ヨンソク先発は昨年秋にアンナプルナに行く前、さらに失敗した07年にも、『お前がベーリング海峡に挑戦するならアラスカにキャンプを構築しろ。シベリアから始めれば長い時間がかかってタイミングを逃す』と助言してくれた」とし「天にいるパク隊長に感謝している」と話した。
当時、パク隊長はシベリア大陸から海峡まで行くのに時間を浪費し、太平洋の流れる流氷の中で身動きが取れなくなった。結局、救助ヘリに乗って脱出した。ホン・ソンテク隊長はパク・ヨンソク隊長とともに1995年にエベレスト、05年に北極を探険している。
氷海で96時間の死闘…韓国人が世界初のベーリング海峡横断(1)
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