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「日本より安い」…ロシアの豪華ヨットが釜山で越冬

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

アレクサンデル船長(50)が全長19.8メートルのロシアの大型ヨット「2nd Edition」号の上で手を振っている。

釜山(プサン)水営湾(スヨンワン)のヨットハーバーで越冬するロシアの豪華ヨットが増えている。停泊中の293艘のうち約1割の30艘ほどがロシアのヨットだ。 すべて20メートルほどになる大洋航海用だ。 主にウラジオストクなどロシア沿海州の港に船籍を置くもので、昨年9、10月に来て、5、6月ごろ離れる。

冬の間、沿海州近海は人が海の上を歩けるほど海水が凍る。 その港に数億ウォンの豪華ヨットを置いておけば、船体が歪んだり、航海装備が損傷したりする。

ロシアのヨットが水営湾を訪れる理由は、安い停泊費と便利な交通のためだ。 水営湾では長さ9メートル以上の大型ヨットの停泊費はすべて月37万ウォン(約2万6000円)。 日本・台湾ではヨットが長いほど料金が高くなる。 また停泊中に使用する電気・水道料は水営湾では無料だが、他の国は使用量に基づいて徴収される。


ヨットのロシア-釜山航海距離は平均1100キロにのぼる。 エンジンで動くパワーヨットでは2日間、帆走ヨットなら4-6日間ほどかかる。 ヨットは鬱陵島(ウルルンド)に寄って非常給油をし、釜山まで来る。 パワーヨットの場合、燃料費だけで3000万ウォンほどかかる。

ロシアのヨットが初めて釜山を訪れたのは韓国・ソ連国交正常化の3年後の1993年で、当時1艘が入ってきた。 その後、徐々に増え、毎年20-40隻ほどが訪れている。 このヨットは釜山地域の経済にも活力を与えている。 釜山-ウラジオストク間の航空便は週1回で、ヨットを保有するロシアの富豪の家族が釜山をよく訪れる。 釜山のデパートでショッピングをし、ホテルで宿泊して観光をする。 1回のショッピング金額は数百万ウォンから数千万ウォンにのぼる。

ロシアのヨットが水営湾に停泊しながら修理をするため、ヨット管理会社も忙しくなる。 パワーマリン(株)のキム・ハクチョル社長(53)は「多くのロシアのヨットが水営湾での停泊を希望しているが、空席がないためフィリピンや台湾に行ってしまう。体系的なヨット誘致計画を立てる必要がある」と話した。



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