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【社説】米朝協議の進展を南北関係の転機にしよう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、初めてとなる米朝高官級協議が先週、北京で開かれた。 協議が終わった後、米国側代表のデービース北朝鮮担当特別代表は「さまざまな問題について真摯に有用な対話をした。ウラン濃縮プログラム(UEP)中断など核心争点で多少の進展があった」と述べた。 金正恩(キム・ジョンウン)体制でも6カ国協議の再開に向けた米朝協議の動力が維持されている点は、韓半島の平和と安定のためにひとまずプラスの信号と受け止められる。

双方はUEP中断や国際原子力機関(IAEA)視察団復帰など、6カ国協議再開のための事前措置を重点的に議論したという。 また事実上これと連係して大規模な栄養支援を人道的レベルで北朝鮮に提供する問題も深く議論されたという。 その結果が可視的な成果につながかどうかはもう少し見守らなければならないが、金正恩体制の北朝鮮と米国が本格的に交感する最初の機会になったのは確かだ。

問題は韓国なあいまいな立場だ。 南北関係が冷え込んだ状態で、米朝協議は進展する局面を迎えている。 デービース代表は「南北関係の改善なしに米朝関係の根本的かつ完全な改善は不可能だという点を北側に強調した」と明らかにしたが、その言葉にどれほど大きな意味与えられるかは疑問だ。 6カ国協議再開に向けて南北協議、米朝協議、6カ国協議という手続きを踏むことに合意したことで、昨年2度の南北協議が行われたりもした。 しかし現在、南北対話は全面中断状態だ。 にもかかわらず米朝高官級協議は開かれた。


米朝協議がさらに進展すれば、「通米封南」の懸念が強まる可能性が高い。 南北関係が6カ国協議の足かせになることも考えられる。 これを防ぐには、米朝協議と南北対話の併行は必須だ。 南北対話中断のより大きな責任は北朝鮮にあるが、だからといって北朝鮮せいばかりにするわけにはいかない。 金正日の死後の北朝鮮は窮地に追い込まれている。 韓国側が先に手を差し出し、北朝鮮はその手を握らなければならない。 忍耐心を持ってより積極的かつ柔軟な姿勢で引き続き対話の扉をノックするしかない。 韓国は6カ国協議の傍観者ではない。



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