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家計負債が韓国を圧迫している…“悪性負債”増加

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
会社員のイさん(45)は昨年11月、借家の保証金が上がったため新たに5000万ウォン(約360万円)の融資を受けた。積立式ファンドを解約し、通帳にあった余裕資金を集めたが、家主が追加で要求した9000万ウォンには足りなかったからだ。これでイさんの負債は合わせて1億5000万ウォンに増えた。日にちを合わせて信用融資を受けたため、年5%台だった平均金利負担も6%以上に増えた。イさんは「月給はそのままだが、利子負担だけで月10万ウォン以上増え、生活がさらに厳しくなった」と訴えた。

家計負債が大韓民国を圧迫している。過去初めて900兆ウォンを超えた。量は増え、質は悪化した。融資を受けるのが難しくなった庶民が第2金融圏に集まり、‘悪性負債’も増えている。

22日の韓国銀行(韓銀)によると、昨年末の家計負債は計912兆9000億ウォンにのぼった。10-12月期だけで22兆3000億ウォン増えた。2010年7-9月期に800兆ウォンを突破し、1年半で100兆ウォン以上も増えている。


韓銀の関係者は「昨年、政府が強力な抑制策を出して鈍化した増加幅が、秋の引っ越しシーズンと年末資金の需要などでまた拡大した」と説明した。経済成長率を上回る速い増加ペースが問題だ。

銀行の敷居が高くなり、金利が高い信用協同組合や貯蓄銀行など第2金融圏の融資が急増した。昨年10-12月期の銀行の家計融資は前期比6兆2000億ウォン増にとどまったが、第2金融圏の融資は7兆9000億ウォンも増えた。

家計の負債返済能力は低下している。家計の負債返済能力を表す、可処分所得に対する金融負債比率は2010年の103.4%から昨年は109.6%と、1年間に6.2ポイント上昇した。ある貯蓄銀行の関係者は「最近は融資相談に来る顧客の2割ほどが、銀行で融資を受けれずに来る顧客」とし「家計の事情がさらに厳しく、償還能力もますます落ちているという証拠」と話した。

家計負債が経済に影響を与えるという懸念も強まっている。

現代(ヒョンデ)経済研究院のイ・ジュンヒョプ金融チーム長は「負債のため家計が消費を減らせば、内需不振で成長率が急激に落ちる悪循環が憂慮される」とし「負債に耐えられない‘ハウスプア’が次々と家を売り出し始めれば、大きな実物衝撃がくるかもしれない」と述べた。



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