オリックスは最近、専用球場である神戸第２球場の賠償責任保険を更新した。 韓国から来た大砲、李大浩（イ・デホ）のためだ。

これまでオリックスの保険は、右越場外本塁打の打球に対する賠償だけがあった。 今回、適用範囲を左越場外打球にまで拡大した。 昨年までＴ－岡田（２４）、李承ヨプ（イ・スンヨプ、３６、サムスン）らオリックスの大砲は左打者だったため、左越場外本塁打による被害の心配はなかった。 しかし今季から右打者の李大浩が加わって保険適用範囲を広めた。

オリックスが急いで保険適用範囲を変えたのは、球場内の事故に比べて球場外の事故の賠償責任がはるかに大きいからだ。 韓国の場合、球場内でボールに当たってけがをした場合、最初の診療（Ｘ線、ＣＴ撮影など）治療費だけを負担する半面、球場外でけがをすれば賠償額が１０倍ほど高まる。


球場内の事故は観客の責任が大きい。 野球場を訪れる観客はファウルボールや本塁打ボールに当たる危険があることを知っている。 球団は試合中、随時ファウルボールに注意するよう呼びかけている。 入場券にも球団はファウルボールに対する責任がないと明記されている。 しかし韓国の球団は道義的な責任のため、球場内の事故でも最初の治療費を出している。

球場外の事故は球団の責任が大きくなる。 球団は保険加入時に球場外の事故に特約を結ぶ。 韓国の場合、普通、球場内の事故は１件当たり保険金が１０万ウォン（約７０００円）である半面、球場外の事故は１人当たり最大１００万ウォン（事故１件当たり最大５００万ウォン）まで高まる。 駐車された車に対する賠償額は１０００万ウォンまで上がる。

観客の過失による事故まで球団が賠償するケースもあった。 ０９年に仁川（インチョン）文鶴（ムンハク）球場で試合が終わった後、ある観客が球場の外に投げた椅子で別の観客がけがをした。 球団の過失ではなかったが、ホームチームのＳＫは道義的な責任を取って傷害保険を適用した。