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現代車、海外で好調も韓国国内では苦戦

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
鄭義宣(チョン・ウィソン)現代(ヒョンデ)自動車総括副会長(42)は昨年5月、「ジェネシス・プラダ」1号を有名タレント夫婦に伝えた。 イタリアブランドのプラダと2年間の共同開発の末に出した名品車だ。 しかし7カ月後、この車が1500キロも走っていない状態で中古車として売りに出されたことを確認し、 役員に「まだ前途は長い」と話したという。

鄭副会長が韓国国内市場に重点を移し始めた。 現代車は海外では大きく成長したが、韓国では販売増加率が伸び悩んでいる。 現代車は昨年、初めて販売台数400万台を超えたが、ほとんど海外市場のおかげだった。 輸出は12.1%増、海外市場では15.6%増となった。 しかし韓国国内では前年比3.7%増の68万台にとどまった。 一方、先月の輸入車シェアは過去初めて10%を超えた。

鄭副会長は最近、役員に対し、「海外市場は担当役員に任せて、私はこれから韓国市場に力を注ぐ」と述べた。 続いてマーケティング室に、ソウル清潭洞(チョンダムドン)レストランを積極的に利用するよう指示した。 輸入車に乗っている人たちが清潭洞に集まるだけに、こうした人々の文化を理解し、製品戦略を生かそうということだ。 以前は価格政策で短期成長したとすれば、今度は中長期的なマーケティング戦略の樹立を要求したのだ。


実際、現代車は昨年まで輸入車の攻勢をあえて無視する雰囲気だった。 李元熙(イ・ウォンヒ)現代車財経本部長は昨年の実績発表で、「最近は若者層の好奇心が大きく作用しているようだ。 輸入車を購入した顧客は3-5年後にはアフターサービス(AS)をはじめとする維持費用に負担を感じて、国産車にUターンすると予想される」と自信を持って話した。 しかし鄭副会長の考えは違った。 輸入車の維持費に負担を感じてやむを得ず現代車を選択する形よりも、輸入車に乗る顧客が必要としている点を見いだして自発的に現代車に引き寄せようということだ。

京畿道(キョンギド)ナムヤン研究所で見られた輸入車は最近、マーケティング室があるソウル桂洞(ケドン) 社屋の駐車場でもよく見られる。 職員らはBMW740とメルセデス-ベンツSLSを2、3日ずつ順に試乗し、現代車に取り入れるべき改善事項を講じている。

ペーター・シュラーイヤー氏を迎え入れて‘デザインの起亜’として起亜(キア)車を復活させた鄭副会長の「清潭洞プロジェクト」はすでに稼働し始めている。



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