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駐中韓国大使「脱北者解決で違法操業問題の譲歩はない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李揆亨(イ・ギュヒョン)駐中大使は20日、「中国が北朝鮮と特別な関係にある限り韓国と中国の間にある程度の緊張と興奮は避けられない」と話した。中国で逮捕された脱北者の強制送還に対する韓国政府の対応が正攻法に変わったのかという質問に答えながらだ。李大使はこの日開催された在外公館長会議に参加した後でインタビューに応じた。李大使はソウル高校、ソウル大学外交学科を出て外交官試験に合格し外交部第2次官と駐ロシア大使、駐バングラデシュ大使を歴任した35年の経歴を持つ外交官だ。

――韓国政府が脱北者強制送還と関連し中国に国際協約の順守を促したが。

「(脱北者を)難民と認定するかどうかは当事国の権利だ。われわれは意見を提示することはできるが、われわれの意見と国際社会の雰囲気をどのように受け入れ処理するかは彼らの決定事項だ。ただ韓国政府が国際協約を順守するよう促したのは様々な検討を経て政策方向を定めたものだ」


――中国政府は脱北者問題に対してどのような立場なのか。

「中国は国内法と国際法、そして人道主義的精神に立脚して処理するという立場だ。しかし脱北者に対し『不法越境者』という認識を持っている。われわれは同胞愛的立場から脱北者問題が人道主義的に処理されなければならないという点を強調している。決定は中国政府の役割だ」

韓国の一部では韓国政府が脱北者問題に強硬な立場を取りながら不法操業と歴史問題など他の懸案で中国に譲歩するのではないかと思う見方もある。これに対し李大使は強い語調で否定した。李大使は、「外交にはそれぞれ固有領域がある」とし、「脱北者問題は別の問題と関連はしないだろう」と強調した。韓中自由貿易協定(FTA)交渉についても同様の説明をした。

――脱北者問題で韓中FTAが難しくならないだろうか。

「国際機関にこの問題を要請しなければならない時になれば難しくなりかねない。しかしいまではない。FTA交渉は遠くない時点で開始宣言があると期待している。韓中FTAはどのような内容で締結するのか見なければならないが、両国の経済関係の新たなモメンタムになるという点では意見が同じだ」

――米朝非核化協議の見通しは。

「6カ国協議再開のための非核化事前措置を確保するための接触で、それと直接関連するのではないが食糧支援問題も議論されるものとみられる。米朝間に立場の違いがありどのように調整されるかは今後を見なければならない」



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