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「5年で3倍に」 韓国でシャネルの価格が上がる理由は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

シャネルの代表製品「クラシック・キャビア・ミディアム」。

「5年で3倍」。 金が銀のような国際原材料価格のことではない。 シャネルのハンドバッグの価格だ。 中央日報がシャネルの代表製品「クラシック・キャビア・ミディアム」の5年間の価格を調べた結果、201%も上がったことが分かった。 同じ期間、ユーロの値上がり率(20%)の10倍にのぼる。 07年初め203万ウォンだったこのバッグは現在、デパートで611万ウォンで販売されている。 5年間に8度も値上げした結果だ。

今月初めもシャネルは主要製品の価格を6-10%上げた。 「クラシック・キャビア・ミディアム」は550万ウォンから611万ウォンへと11%、「クラシック・キャビア・ジャンボ」は639万ウォンから681万ウォンへと6.6%値上がりした。 昨年5月に25%値上げして9カ月ぶりだ。 この5年間、シャネルのハンドバッグの値下げはわずか1回だけだった。 昨年8月の韓・EU(欧州連合)自由貿易協定(FTA)締結後、価格を5%引き下げた。 しかし撤廃された関税(革バッグ8%)と当時の為替レート(2011年5月比で5%のウォン高ユーロ安)を勘案すれば、わずかな値下げだった。

シャネルは値上げを一種のマーケティングとして活用している。 値上げの1、2カ月前から売り場を訪れた顧客に職員が「近いうちに値上げがある」と伝える。 すると、この情報はすぐにインターネットのブランド品や女性ファッション関連の掲示板などを中心に広まる。 「近く値上がりする」という噂が広まれば、売り上げは垂直上昇する。 実際、シャネルが昨年5月に値上げすると、その年の上半期、ロッテ・現代(ヒョンデ)・新世界(シンセゲ)百貨店のシャネルの売上高は前年同期比で55%増えた。 当時、価格を上げなかったグッチの売上増加率は20%だった。 「高いほどよく売れる」という言葉が現実になったのだ。 このため年初からブランド品の価格上昇は続いている。 エルメスとブルガリが先月4、5%ずつ値上げし、プラダは23日から7-10%値上げする。


シャネルの高価戦略には「シャテク」という言葉も影響した。 これはシャネルと財テクの合成語で、「価格がずっと上がるため、いま買えば後にもっと高い価格で売れる」という論理だ。 しかし中古ブランド品業界は「シャテクは虚像」と指摘している。 シャネルのハンドバッグの固有番号で制作時期が分かり、当時の購入価格よりも高く売買されることはほとんどないという。 業界の関係者は「シャネルは供給が不足していないため、希少性プレミアムもない」と話した。 「シャテク」は無理な支出をした消費者を慰める言葉にすぎないということだ。



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