7つの臓器移植を同時に受けた7歳のウンソちゃん。
1999年に臓器移植法を制定する際に、肝臓、すい臓、腎臓、心臓、肺、骨髄、眼球の7つだけが移植を認められた。2007年に小腸とランゲルハンス島が追加された。13年の間に移植技術は目覚ましく発展したが法律は足踏み状態だった。昨年2つの同時臓器移植が33件、3つの移植が1件行われた。延世(ヨンセ)大学医学部医療法倫理学科のイ・イルハク教授は、「胃や大腸などの臓器移植も技術的に可能だが法が妨げている。このため医療機関が法律違反者になった。ウンソちゃんを生かす唯一の方法が臓器移植だった点を考えると法ばかり考えてはならない」と指摘した。
保健福祉部のキム・ウォンジョン保健産業局長は、「現行法で認めた9つの臓器のほかは移植してはならない。ただ、他の臓器を移植した場合の処罰規定はなく、峨山病院の移植の件を不法だと問い詰めるにはあいまいだ」と話した。キム局長は、「専門家で構成された臓器移植運営委員会を開き、胃をはじめとする臓器移植の医学的妥当性を検討してこれを認めるなら、どこまで法に盛り込むかなどを議論したい」と説明した。
米国では複数の臓器移植ができるよう法律が後押ししている。韓国で認めていない胃や大腸なども認めている。年平均30件の複数臓器移植が行われている。2005~2007年に腹腔内臓器移植を受けた小児患者のうち約30%が複数の臓器移植を受けている。
この記事を読んで…