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フィリピン観光中の韓国人が拉致…同胞が現地警察官と組み犯行?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
フィリピン観光に行った韓国人観光客が現地警察官に拉致され、身代金を出して解放されたことが明らかになった。フィリピン警察は観光客に麻薬所持容疑を負わせて逮捕した後、解放の見返りに金銭を要求する手法を使った。

忠南(チュンナム)警察庁などによると、忠清南道成歓邑(チュンナム・ソンホァンウプ)の住民13人は11日、3泊4日の日程でフィリピン・マニラ旅行へ行った。ゴルフなどを楽しみながら親睦を深めるための行事だった。

このうちキムさん(45)ら4人は14日午前10時ごろ、韓国人ガイドC(33)の案内で宿舎付近のショッピングセンターを訪れた。この日午後2時の帰国飛行機に乗る前にショッピングをするためだった。


ショッピングセンター内に立っていると、突然、拳銃を持った私服姿の男10人が近づいてきた。男らはキムさん一行に手錠をかけ、マニラ警察署付近のコンテナボックスに連れて行った。

男のうち1人はキムさんらのバッグに白い袋を入れて、「警察だ。麻薬所持容疑で逮捕する」と叫んだ。キムさんは「コンテナの窓の外で警察の服装をした人たちが行き来し、壁に指名手配のポスターも貼られていた」と話した。

キムさんらはコンテナボックスの中で「トム」と呼ばれる50歳代の韓国人の男に会った。この韓国人はキムさんらに「マリファナ所持で捕まれば数年間は監獄で過ごさなければいけない」とし「3000万ウォン(約200万円)を払えばうまく解決できる」と説明した。

キムさんら一行4人はやむを得ず韓国にいる家族に連絡し、この韓国人の男が知らせた口座に1人当たり600万ウォンずつを送金した。韓国人ガイドCは金を出さなかった。犯人らは入金を確認してからキムさんら4人を解放した。犯行から9時間後だった。

キムさん一行とガイドCは翌日午後9時ごろ、仁川(インチョン)空港に到着した後、警察に申告した。天安(チョンアン)西北警察署は外交通商部を通してフィリピン当局に犯罪を通知し、「犯人は警察のようだ」とし伝えて捜査を依頼した。

警察の関係者は「フィリピン警察がすぐに捜査に入り、拉致に加担したマニラ警察署所属の警察官10人を逮捕した」とし「また身代金を要求したトムという韓国人の男も検挙したと聞いた」と明らかにした。

警察は韓国人ガイドCも一緒に犯行に加担したかどうかも調べている。拉致されたキムさん一行が「ガイドがショッピングセンターで特定場所にだけとどまらせるなど、おかしな行動があった」と話したからだ。ガイドCは特定旅行会社に所属していないフリーランサー観光ガイドという。



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