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「職場でいじめられた」猟銃乱射し1人死亡=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
職場でいじめにあったという30代の男が15日、元同僚らに恨みを抱いて猟銃を乱射し1人を殺害した。西部劇のような事件が起きた。この日午前9時40分ごろ、忠清南道瑞山市(チュンチョンナムド・ソサンシ)の寿石(スソク)農工団地内の自動車シート製造会社で、3年前にこの工場に務めていた31歳の男が自身の乗用車に乗って猟銃を乱射し、同社従業員1人が死亡、2人が負傷した。肩と腹部に銃弾を受けた1人は近くの病院で救急治療を受けた後ヘリコプターで仁川(インチョン)の病院に移されたが重態だ。

警察の調査の結果、男はこの日午前8時50分ごろに忠清南道唐津(タンジン)の交番に立ち寄り自身の所有になっている猟銃と実弾258発(散弾2580発)を受け取ったことが明らかになった。男彼は警察に「提川(チェチョン)に狩猟に行く」と話し、警察も特に疑うことなく銃と実弾を渡したという。唐津は今月20日まで狩猟が解禁されていた。銃はイノシシとシカを狩る狩猟用だ。

男はすぐに工場に移動し、猟銃に実弾を装填した。当時駐車場にはこの会社の従業員6人がたばこを吸いながら談笑していた。男は車の窓を開け、従業員らに猟銃10発(散弾100発)を乱射した。


男は銃を乱射した後ソウル方向に逃走した。警察も事件直後に工場からの通報を受け男の車両を追撃した。男は逃走しながら警察車両に向かって猟銃3発(散弾30発)を撃った。弾丸1発がパトカーの側面ガラスを貫通した。警察はテーザー銃(スタンガン)を発射して犯人を検挙した。男は検挙直前に除草剤を飲んだが命に別状はない状態だ。

男は警察で「職場でいじめられ報復しようとした」と述べた。警察の調査の結果、男は2009年2月から3カ月にわたりこの会社に勤め、この日死亡した従業員は当時の部署責任者だった。男の電子メールには「工場勤務の時は苦しく大変だった」という文もあった。工場長は、「男は性格が小心で内省的なので職場生活できるか心配だった」と話した。

警察は男が自分をいじめた職場の同僚らに恨みを持って犯行に及んだとみている。男が普段から被害妄想の症状を見せており、猟銃での射撃場面が出てくるコンピューターゲームを楽しんでいたという周辺の人たちの陳述もあり、正確な犯行動機を調べている。警察関係者は、「男の治療が終わり次第詳しい犯行経緯を追及し会社関係者たちも呼んで調査する方針だ」と話している。



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