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金正恩の“スキンシップ政治”…偶像化へ総力?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
後継者として本格的に歩み始めた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委副委員長が最近、軍人と腕組みをして抱くなど‘スキンシップ’を見せている。権力世襲過程にある金正恩が脆弱な履歴を隠そうと、意図的に誇張した行動を見せているというのが北朝鮮専門家らの分析だ。

27日(現地時間)の米自由アジア放送(RFA)によると、米国の北朝鮮人権委員会のスカラティウ事務総長は「権力世襲過程が3年にしかならないため、偶像化、個人崇拝のためにかなり努力しているようだ」と述べた。金正恩が馬に乗って走ったり、タンクに乗ったりする行動については、「指導者として見せる履歴書がない彼にとって、むしろよりぎこちない姿になっている」と指摘した。

21日の北朝鮮の朝鮮中央テレビは、金正恩が北朝鮮軍第617軍部隊を訪問し、女性兵士と腕を組みながら歩く姿を放映した。これに先立ち2日前には、第169軍部隊を視察し、父とほぼ同じ年齢の軍団長の手を握って歩く姿を放送した。涙を流す飛行士を抱きしめた金正恩の姿も伝えられている。


こうした「スキンシップ政治」は父の金正日総書記当時は想像もできなかった。3年前に北朝鮮を離れた脱北者は「金正日(キム・ジョンイル)は02年ごろ握手を先に求める住民について、『私は握手を望んでいないのに先に手を出してくる』と話すほど身体接触を避けた」と伝えた。金正日は「握手は私たちの民族の風習ではない。民族的な風俗を生かすための運動を全国的に行うべき」と指示したりもした。

金正恩の突発行動は、業績が脆弱な自分の親和力を見せるための行動と考えられる。RFAによると、最近、米ワシントンを訪問したある北朝鮮専門家は「絶対権力を享受してきた金正日とは違い、金正恩の権力地盤が脆弱であることを示している」とし「祖父(金日成)がそうだったように金正恩も親庶民的な姿を見せようとしている」と述べた。また「北朝鮮で首領を警護する護衛部隊は一瞬のミスも許されないため、一般兵士が自然に金正恩と身体接触をするというのは想像もできない」と述べた

金晋希(キム・ジンヒ)記者



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