8人で構成された審査委員は17日晩の激論の末、受賞作に田中慎弥氏(39)の『共喰い』と円城塔氏(39)の『道化師の蝶』を選定した。議論の過程で1956年に23歳の年齢で『太陽の季節』で同賞を受賞した石原慎太郎東京都知事(79)が異義を提起した。 「(賞に値する)作品がない」ということだ。 結局、投票の結果、過半の賛成で受賞作が決まった。
石原知事は6日の記者会見でも「(候補作を)苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかり」と不満を表した。 「作品に心と身体、心身性といったものが感じられない。 本物の、ジェニュイン(正真正銘)のものがない」と一喝した。
石原知事は6日の記者会見でも「(候補作を)苦労しながら読んでいるが、バカみたいな作品ばかり」と不満を表した。 「作品に心と身体、心身性といったものが感じられない。 本物の、ジェニュイン(正真正銘)のものがない」と一喝した。
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