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「アップルに劣る2流ではない」 サムスン電子のための弁明(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
このように考えると、サムスン電子に2流というのは穏当でない。 サムスンとアップルは根本的に水平比較するのが難しい企業だ。 リンゴとミカンを両手に持って、リンゴがミカンより大きいからよいと言うのと似ている。 リンゴよりミカンが甘くておいしいという人がどれほど多いことか。

テレビ・コンピューター・冷蔵庫・洗濯機・プリンターなど身近な電子製品をサムスンとLGは生産している。 こうした製品のうち、サムスンやLGが発明した製品は一つでもあるだろうか。 新製品を発明するほどの革新技術もない2流会社の製品を家庭でどれほど使っているだろうか。 米国・欧州のような先進国でも同じだ。

サムスンやLGはアップルとは違う種類の企業だからだ。 経営戦略分野の大家の宋在鎔(ソン・ジェヨン)ソウル大教授は、サムスンを「ファスト・フォロワー」(Fast Follower)と呼ぶ。 先端製品を率先して開発することはできないが、他社が開発すれば速かにその技術を追って開発する存在を意味する。 このため、少し時間が経つと先発走者と似た製品をより安い価格で市場に出すことができる。 さらに時間が経てば、他社と似た製品ではなく、さまざまな面で性能が優れた製品を出す。 そして結局、市場の最終勝者となる。


わずか20年前までの数十年間、日本のソニーは創造と革新の象徴だった。 1969年に設立されたサムスン電子が02年に上場株式時価総額でソニーを抜いた。ソニーがたどった道をサムスンが追いかけて越えるのに30年ほどかかったということだ。 サムソンはその程度でしかないのかと感じるかもしれない。 20年前までは「サムスンはなぜソニーに追いつけない万年2流企業なのか」という自嘲が多かった。 ところがサムスンがソニーを抜くと、今度は「なぜノキア・モトローラ・マイクロソフト(MS)・アップルを越えられないのか」という形で疑問符がずっと変わってきた。 比較する会社名が変わっただけで、批判内容はほとんど同じだ。 サムスンはその中でノキアとモトローラをすでに抜いて、現在はMSと雌雄を争っているといえる。 おもしろいのは、みんなサムスンは話題にしながらも、「LG電子はなぜ2流なのか」という疑問を提起しないという点だ。



「アップルに劣る2流ではない」 サムスン電子のための弁明(3)

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