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韓国のワイン価格、海外より2.3倍高い

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国のワイン価格が海外よりはるかに高いという風説は事実だった。韓国の推奨消費者価格が平均的に外国の2.3倍であることがわかった。中央日報が昨年国内で多く売れたワイン66種の消費者価格を世界平均小売り価格と比較した結果だ。世界平均価格はグローバルワイン情報サイトのワインサーチャードットコムの資料を活用した。

外国に比べ最も価格が高いのはフランス産「ムートンカデホワイト2010」だった。韓国での推奨消費者価格は4万ウォンだが海外平均価格は9ドル(1万300ウォン)だった。韓国での価格が世界平均の約4倍になるわけだ。これに対しチリ産赤ワインの「サンタヘレナカベルネソーヴィニヨン」は韓国で1万4000ウォン、海外で12ドル(1万3800ウォン)と価格はほとんど同じだった。このワインを輸入しているレバンドメイルのソン・ベクファン代表は、「ワイン生産所と交渉し安く供給を受けた上にチリ産ワインを輸入する後発走者として市場に参入するためにマージンを大幅に低くしたため」と説明した。

韓国のワイン価格は高いが輸入業者が大きな利益を出すことはできなかった。業界1位のクムヨンインターナショナルの場合、2010年に売り上げ512億ウォン、営業利益23億ウォンを記録した。営業利益率は4.5%で流通業界平均の6~7%を下回る。輸入業者が利益を大幅に確保しているのではないということだ。


韓国のワイン価格が高い理由は別にある。税金と複雑な流通構造だ。輸入ワインには関税15%に酒税30%、教育税10%、付加価値税10%がつく。概ねワイン価格の60%が税金だ。これに対し欧米では税金の割合が10%前後だ。価格に大きな違いが生じるほかはない。

輸入会社が直接小売り販売をできなくしている規制もやはりワイン価格を引き上げる要因だ。必ず中間業者を経なければならず、マージンがさらに加わるしかない構造だ。これと関連し韓国政府は物価安定の側面から輸入会社も小売りができるよう今年上半期中に規制を解除する計画だ。

ワイン業界はこれに加え「デパートと大型マートのため価格を高く策定するほかない」と抗弁する。デパートと大型マートのワイン販売社員は輸入会社のスタッフ、あるいは輸入会社が人件費を負担する専門販売員だ。ワインだけ供給して終わるのではなくこうした追加人件費負担まであり、利益を出すにはワイン価格を引き上げるしかないという主張だ。ワイン輸入会社役員は、「これに加え大型マートは自らの売り場ではワインショップより割引した価格で売ることを要求する。このため一般ワイン小売店で売る推奨消費者価格を上方修正するほかはない」と話した。



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