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仁川沖タンカー事故、「安全規則守られていなかった」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

15日に仁川市甕津郡(インチョンシ・オンジングン)の紫月島(ジャウォルド)沖で爆発したタンカー「ドゥラ3号」で、16日、大型クレーン船などを動員し、事故の収拾とともに残りの油を移す作業を行っている。

海上で爆発した「ドゥラ3号」事故は安全を無視した人災である可能性が高まっている。仁川海洋警察によると、15日午前6時30分に仁川港を出港した「ドゥラ3号」は、午前8時5分ごろ紫月島(ジャウォルド)沖で爆発と同時に船体が二つに割れた。海上移動中に油蒸気を抜く作業をしている途中だった。

製油業界によると、2万トン級以上の船舶(外航船)は油類の荷役後、油蒸気を抜いてタンクを清掃してこそ出港が許可される。しかし2万トン級未満の沿岸運航船はほとんど海上移動中に油蒸気除去とタンク清掃作業をする。危険はこの過程に隠れていることが明らかになった。

仁川の油類運搬業の関係者は「4000トン級の油類運搬船の場合、油蒸気をすべて抜くのに4、5時間かかる」とし「油蒸気が残っている状態では静電気など微細な発火要因でも大きな事故につながる」と述べた。送風機を利用して油蒸気を抜き出したり、ホースを使って清掃をする時は、こうした機器を徐々に作動しなければならないということだ。


しかしタイトな航海日程のため、こうした手続きはきちんと守られていないケースが多い。警察は、「ドゥラ3号」が出港1時間35分後に爆発したのは、油蒸気がきちんと除去されていない状態でタンク内に入り、清掃作業を始めた可能性が高い、とみている。

「ドゥラ3号」のアン・サンウォン船長(57)は警察の調査で「船員11人が油類貯蔵タンクで残量除去作業に入ってから20-30分後に爆発した」と述べ、海上移動中に油蒸気除去作業を始めたことを隠さなかった。



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