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金正恩の周囲に権力世襲の北朝鮮版「太子党」が

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「金正恩(キム・ジョンウン)の男たち」と呼ばれる北朝鮮式「太子党」がベールを脱いだ。北朝鮮消息筋などが10日に明らかにしたところによると、北朝鮮の前職・現職幹部の子女が党・軍・国家機関の核心要職に続き次世代実務責任者層にも多数布陣されたことがわかった。抗日パルチザン出身者らの子弟、すなわち「革命第2世代」と、金正恩の叔母とその夫に当たる金敬姫(キム・ギョンヒ)と張成沢(チャン・ソンテク)の直属家族らの特恵、超高速昇進が目につく。金日成(キム・イルソン)主席の最側近の子弟のうち核心要職にいることがこれまでに把握された数だけで42人だ。専門家らは高位層を「運命共同体」として縛り金正恩3代世襲体制を強固にしようとする試みだと分析する。

「革命第2世代」は2010年9月の3次党代表者会を通じ大挙起用された。金日成主席のパルチザン「同志」である崔賢(チェ・ヒョン)元人民武力部長の息子の崔竜海(チェ・ヨンヘ)党秘書が代表的だ。呉振宇(オ・ジンウ)元人民武力部長の息子の呉日正(オ・イルジョン)も党中央委員に上がった。崔賢、呉振宇、呉白竜(オ・ベクリョン)は70年代に金正日(キム・ジョンイル)が叔父の金英柱(キム・ヨンジュ)と後継競争をした際に金正日を支持し基盤を固めた。第2世代らも2010年に金正日・金正恩父子の前で忠誠を誓った。彼らの名前は金正日の葬儀委員会にも上がった。「北朝鮮版太子党の浮上」との分析が出てきた理由だ。太子党は中国の党・政・軍高位層の2世らを通称する言葉だ。

特に党と軍部の子女は「外国の水」を飲める外交・貿易分野で超高速昇進した。張成沢のおいの張ヨンチョルはネパール駐在大使を務め、任期を終える前に勤務環境が良い駐マレーシア大使に任命された。崔永林(チェ・ヨンリム)首相の娘の崔ソンヒは2010年6月に崔永林が首相に起用された直後に外務省米国局研究員から副局長に昇進した。課長職も経なかった。金正日総書記の4番目の夫人の金玉(キム・オク)の弟で、党財政経理部副部長の金ヒョの息子の金ギュンは昨年金日成総合大学の教員から第1副総長に上がった。統一研究院のチョン・ヨンテ専任研究委員は、「海外勤務は特恵であることもあるが、「変節」を防ぐために検証された人を使う社会主義国の典型的手法だ」と話している。

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