朝鮮中央テレビが５日、昨年１２月２８日の金正日（キム・ジョンイル）総書記の告別式で、北朝鮮住民が霊柩車が通る道路を上着で覆う場面を特集編成して放送した。

この放送では、住民たちは雪が道路に積もるのを防ぐために、自分が着ていた上着を脱いで道を覆う場面が出てくる。 上着の上に雪が積もり、道路はあたかも未舗装道路のようにデコボコして見える。 霊柩車が上着が敷かれた道路をどのように通ったかが分かる映像は公開されなかった。 告別式が行われた２８日は平壌に多くの雪が降り、気温も大きく落ちた。

一方、この日、手袋とマフラーの着用が禁止されたという内容とは違い、上着を脱いでいる一部の住民が厚い手袋をしている映像も出てくる。 北朝鮮当局は「金正恩（キム・ジョンウン）同志も素手で将軍様の霊柩車を握って歩く」として、こうした防寒衣類の着用を禁止していた。 金相先（キム・サンソン）記者