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“機長うっかりミス”KTX、逆走行事故を謝罪=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
KTXが停車駅を通過した後に逆行して駅に戻る事件が2日に発生した。該当列車は乗客102人を乗せ約10分にわたり線路を逆走行した。KTXのこうした逆行は2004年の開通以来初めてだ。

コレール(鉄道公社)が3日に明らかにしたところによると、ソウル発釜山(プサン)行KTX357号列車が2日午後7時11分ごろに停車駅の永登浦(ヨンドゥンポ)駅を通過した。機長は客室にいた列車チーム長から「停車駅を行き過ぎた」という非常連絡を受け列車を止めた。約2.6キロメートル過ぎた後だった。機長は管制室と連絡を取った後に後進し午後7時22分ごろに永登浦駅に戻り、駅で待っていた乗客108人を乗せて4分後に釜山に向け出発した。この過程で乗客は「案内をまともに受けられなかった」と激しく抗議した。コレールの彭正光(ペン・ジョングァン)社長代行は3日、「案内放送をしたとしても後進する過程で乗客を不安にしたとすれば全面的に誤り」として陳謝した。彭社長は事故原因に対しては、「機長が瞬間的に勘違いしたようだ」と明らかにした。平日168回運行されるKTXのうち永登浦駅に停車する列車は上り下り往復4回しかなく、機長がうっかりしたという説明だ。

しかし該当機長がKTX開通時からのベテランの上、KTXの運転室には全地球測位システム(GPS)を利用して機長にあらかじめ停車駅を知らせるシステムが備えられている。このためにコレール内部ですら「理解しがたいことが起きた」という反応だ。機長は調査過程で、「GPS案内を聞くことができなかった」と主張したという。


逆行すべきだったかという批判も出ている。コレールは、「管制センターで後続列車の運行を調整するなど安全措置を取った上で決められた手順により移動した」と明らかにした。コレールの「運行取り扱い規定」には、前進運転ができないなど運転上やむをえない場合に後進ができるようになっている。だが、今回のことが「やむをえない場合」に該当するかとの意見は分かれる。国土海洋部関係者は、「いっそ列車の運転を続け永登浦駅で列車に乗れなかった乗客に補償するのが正しかった」と指摘した。

国土海洋部の具本煥(ク・ボンファン)鉄道政策官は、「今回のことはコレールが運送と管制の両方を担当しているため発生した構造的な問題。今年中にコレールから管制権を分離・独立させる」と明らかにした。また、「調査の結果、機長と管制官の過失が明らかになれば懲戒する」と付け加えた。



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