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【中央時評】若者世代と北朝鮮(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
しかし若者世代の北朝鮮観は既成世代(中高年以上)が持つこうした伝統的な意味の保守・進歩の区分を超えている。ソウル大統一平和研究所が8月、全国民を対象に実施した統一認識調査で、19-29歳の若者世代の3人に1人(32.5%)は「統一は必要ない」と答えた。「当然、統一は実現されるべき」という韓国社会内に存在する規範的属性を考えれば、実際に「統一は必要ない」と考えている若者世代の回答比率はこれよりはるかに多いはずだ。

したがって北朝鮮問題に対する既成世代の認識が‘激烈’な理念葛藤にもかかわらず南北間の統一を前提としているのなら、若者世代が北朝鮮を眺める見解は無関心または自分とは関係のない‘他人事’にすぎない。金正日総書記の死去が若者世代に特別な事件でなかったのはこのためであり、北朝鮮問題をめぐる韓国社会の‘保守’と‘親北’の理念葛藤に若者が冷笑的なものもこのためだ。北朝鮮問題に対する政策的変化の必要性は、北朝鮮の権力交代だけでなく、こうした韓国社会内部の世代的変化とも深い関係があるのだ。

しかし、北朝鮮や統一に対する若者世代の見方の変化は韓国だけに限られたものだろうか。いくら閉鎖的な体制とはいえ、北朝鮮の若者世代も統一や韓国に対する見方は、戦争や冷戦を経験した既成世代とは大きく違うはずだ。さらに北朝鮮の新しい指導者は29歳の若者だ。しばらく元老グループに諮問しなければならないとしても、時間が経てば結局は徐々に彼の世代が指導部に浮上することになる。金正恩体制のスタートとともに、統一、南北問題において、韓半島の両側の底流に流れている世代的変化に注目しなければならない時点だ。


康元沢(カン・ウォンテク)ソウル大教授/政治外交学部



【中央時評】若者世代と北朝鮮(1)

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