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【社説】韓国と中国は本当に戦略的パートナーなのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正日(キム・ジョンイル)総書記死去という韓半島情勢の重大変数が生じたのに韓国と中国首脳の通話が出来なくなっている。李明博(イ・ミョンバク)大統領の電話を胡錦涛国家主席が受けないためだ。金総書記死去が公式発表された直後、李大統領は米国、日本、ロシア首脳らと相次いで電話会談を行った。中国側にも通話の意向を伝えたが成功しなかった。韓半島周辺4大国で唯一中国とだけ首脳外交が作動しないでいるのだ。対中外交の高い壁を改めて実感せざるをえない。

外交通商部は中国がホットラインを通じた首脳間通話外交に習熟していないところが大きいと説明している。ポスト金正日体制に対する確実な立場整理ができていないためもあると話す。首脳間では通話が成立しなかったが外相間で電話で緊密に協議したという話もある。だとしても一国の首脳が通話を望むのに中国があえて避けるような態度は常識的に納得しがたい。韓国を無視する傲慢な処置と見られても良いことがないからだ。

韓国は北朝鮮問題の最初の当事国だ。北朝鮮の変化で韓半島情勢が揺れる場合、1次的被害当事者は韓国で、その次は中国だ。それだけに北朝鮮の最高指導者の死去という事態を受け利害当事国の韓中首脳が電話通話をするのは極めて自然だ。北朝鮮の新指導体制の安定化のための状況管理と核兵器など大量破壊兵器統制問題など韓中首脳間には協議することが多いだろう。金総書記死去と関連して中国政府は韓半島の安定維持が最も重要だという公式の立場を明らかにした。その言葉が事実ならば他の人はどうであれ李大統領の通話要請には応じるべきだった。しかも韓中は戦略的協力パートナー関係だ。こうした時に緊密に相談し協力するために戦略的パートナー関係を結んだのではないのか。ところで言葉と行動が互いに異なる姿を見せているので「G2」になって中国が傲慢になったという声が出ている。


韓国に対する中国の高圧的態度は今回だけでない。韓国の水域で違法操業中だった中国漁船の船長が韓国海上警察の警察官を殺害したのに謝罪の一言もなかった。哨戒艦爆沈や延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件の時も挑発を行った北朝鮮の肩を持つのに忙しかった。稲は実るほど頭を下げる。中国が国際社会の責任ある強大国として待遇されることを望むならばそれに見合った度量を見せるべきだ。

米国と中国に挟まった韓国の立場で対中外交がやさしいはずがない。きのうきょうの問題でもない。だとしてもいまのように対中外交が手詰まりになったことはない。中国の力が大きくなったためもあるが、現政権になって過度に米国中心の偏重外交をしてきた点も無視することはできない。柔軟性と塀を作った対北朝鮮政策で北朝鮮に対するテコを完全に喪失した点も対中外交を難しくする要因だ。何でも片側に偏れば良くない。外交でもバランスが重要だ。どん底に陥った対中外交を生かす格別の対策が要求される。



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