「家族が一緒にする食事ですか? そうだな、1週間に2食程度…?」
大手企業社員のパク・ギョンベさんは1週間に3~4日は残業する。平日には家族とともに食事をすることがほとんどない。子どもの学校の行事もほとんど参加したことがない。「当然家庭より仕事が優先でしょう。家長なので仕方ありません」。片働きのパクさんは肩が重い。もしかして会社を辞めることにならないか不安だ。「私1人で稼いているので会社を辞めれば家庭が崩れます。ストレスもちろん大きいです。自然と仕事に全力を注ぐことになりますし」。
職場が不安だ。そこで仕事にさらに集中する。家庭は後回しだ。韓国の会社員の不安な自画像は統計にそっくり現れた。統計庁の2011年社会調査結果だ。
調査に参加した会社員のうち59.9%が「職場に対し不安を感じる」と答えた。男性は62.4%で不安感はさらに深刻で、若いほど深刻だった。最も不安が激しい世代は30代で、65%が「不安だ」と答えた。50代は56.2%が不安に思った。サムスン経済研究所のソン・ミンジュン研究員は、「1997年の通貨危機と2008年の金融危機を経て『一生の職場はない』ということを骨にしみるほど体験した世代。育児費用はますます多くなり職業に対するストレスが大きい」と分析した。
激しい競争と不安定な労働市場。それでさらに仕事にのめり込むのか。会社員の半分以上の54.5%が「家庭より仕事を優先視する」と答え、「両方とも同じ」が34%で後に続いた。「家庭が優先」という人は11.5%にすぎなかった。特に男性会社員は62.6%で仕事を優先視する傾向が目立った。女性会社員は「仕事を優先視する」が42.4%、「両方とも同じ」が41.2%でほとんど同水準だった。
不安がない職場、国家機関と公企業に対する人気は相変わらずだった。13~29歳の青年に「どのような職場を好むか」と尋ねたところ、国家機関が28.7%、公企業が15.6%でそれぞれ1位と3位を占めた。2位は大企業で21.6%だった。華やかで安定した職場をほしいという欲求が高いのだ。
職業を選択する基準もお金と安定性だった。職業を選択する時に「適性ややりがい、将来性などを考慮しなければならない」という回答者は全体の25.6%にすぎなかった。代わりに収入(38.3%)と安定性(29.2%)が重要という回答がはるかに多かった。10代の回答者の39.4%が「適性と興味を考慮して職業を選ぶ」と答えたのに対し、50代の回答者の43.7%が「収入を見て選ぶべき」と答えた。全州(チョンジュ)大学相談心理学科のキム・ミョンシク教授は、「韓国人の関心事がすべて『どうやって暮らすか』に傾いていることを示す統計だ。お金よりより重要なことはないという価値観が社会全体に広まり、『自分はお金をたくさん儲けられないようだ』という若者たちは敗北感にとらわれている」と指摘した。
高齢化と関連しても最も重要な問題はやはり「お金」だった。60歳以上の高齢者に「最も厳しい点は何か」を尋ねると、「経済的な困難」を選んだ人が40.6%となった。健康(37.8%)よりお金がさらに心配ということだ。「暇つぶしがない」(6.2%)、「孤独だ」(3.7%)という悩みはぜいたくにみられるほどだった。
大手企業社員のパク・ギョンベさんは1週間に3~4日は残業する。平日には家族とともに食事をすることがほとんどない。子どもの学校の行事もほとんど参加したことがない。「当然家庭より仕事が優先でしょう。家長なので仕方ありません」。片働きのパクさんは肩が重い。もしかして会社を辞めることにならないか不安だ。「私1人で稼いているので会社を辞めれば家庭が崩れます。ストレスもちろん大きいです。自然と仕事に全力を注ぐことになりますし」。
職場が不安だ。そこで仕事にさらに集中する。家庭は後回しだ。韓国の会社員の不安な自画像は統計にそっくり現れた。統計庁の2011年社会調査結果だ。
調査に参加した会社員のうち59.9%が「職場に対し不安を感じる」と答えた。男性は62.4%で不安感はさらに深刻で、若いほど深刻だった。最も不安が激しい世代は30代で、65%が「不安だ」と答えた。50代は56.2%が不安に思った。サムスン経済研究所のソン・ミンジュン研究員は、「1997年の通貨危機と2008年の金融危機を経て『一生の職場はない』ということを骨にしみるほど体験した世代。育児費用はますます多くなり職業に対するストレスが大きい」と分析した。
激しい競争と不安定な労働市場。それでさらに仕事にのめり込むのか。会社員の半分以上の54.5%が「家庭より仕事を優先視する」と答え、「両方とも同じ」が34%で後に続いた。「家庭が優先」という人は11.5%にすぎなかった。特に男性会社員は62.6%で仕事を優先視する傾向が目立った。女性会社員は「仕事を優先視する」が42.4%、「両方とも同じ」が41.2%でほとんど同水準だった。
不安がない職場、国家機関と公企業に対する人気は相変わらずだった。13~29歳の青年に「どのような職場を好むか」と尋ねたところ、国家機関が28.7%、公企業が15.6%でそれぞれ1位と3位を占めた。2位は大企業で21.6%だった。華やかで安定した職場をほしいという欲求が高いのだ。
職業を選択する基準もお金と安定性だった。職業を選択する時に「適性ややりがい、将来性などを考慮しなければならない」という回答者は全体の25.6%にすぎなかった。代わりに収入(38.3%)と安定性(29.2%)が重要という回答がはるかに多かった。10代の回答者の39.4%が「適性と興味を考慮して職業を選ぶ」と答えたのに対し、50代の回答者の43.7%が「収入を見て選ぶべき」と答えた。全州(チョンジュ)大学相談心理学科のキム・ミョンシク教授は、「韓国人の関心事がすべて『どうやって暮らすか』に傾いていることを示す統計だ。お金よりより重要なことはないという価値観が社会全体に広まり、『自分はお金をたくさん儲けられないようだ』という若者たちは敗北感にとらわれている」と指摘した。
高齢化と関連しても最も重要な問題はやはり「お金」だった。60歳以上の高齢者に「最も厳しい点は何か」を尋ねると、「経済的な困難」を選んだ人が40.6%となった。健康(37.8%)よりお金がさらに心配ということだ。「暇つぶしがない」(6.2%)、「孤独だ」(3.7%)という悩みはぜいたくにみられるほどだった。
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