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映画「マイウェイ」監督、「つかみ所のないオダギリジョー、目力でキャスティング」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

宿命的なライバルの2人の主人公キム・ジュンシク(チャン・ドンゴン、左側)と長谷川辰雄(オダギリジョー)は2回にわたって軍服を変え、ノルマンディー海岸まで行き着く。戦争という極限状況をともに経験して、2人の間の敵意は友情に変わっていく。

7年前、映画「ブラザーフッド」で“1000万観客神話”を樹立したカン・ジェギュ監督(49)が、再び戦争映画「マイウェイ 12,000キロの真実」をひっさげて戻ってきた。韓国映画史上最高の制作費(280億ウォン、約19億円)を費やした大作ということで、朝鮮戦争を素材にした前作よりもはるかにスケールが大きい。

145分のランニングタイムの間、ノモンハン事件(日本vsソ連)、独ソ戦(ドイツvsソ連)、ノルマンディー上陸作戦(ドイツvs連合軍)など、第2次世界大戦の骨太な戦闘シーンが目の前にリアルに繰り広げられる。血や肉片が飛び散るリアルな演出のため、客席にまで火薬のにおいが立ち込めるようだ。アジア市場を狙い、チャン・ドンゴン(韓国)、オダギリジョー(日本)、ファン・ビンビン(范冰冰、中国)など、アジア各国の代表的な演技者もキャスティングされた。

同作は、宿命のライバル、朝鮮人のキム・ジュンシク(チャン・ドンゴン)と日本人の長谷川辰雄(オダギリジョー)が第2次世界大戦の渦に巻き込まれ、日本軍・ソ連軍・ドイツ軍…と軍服を変えながら、ノルマンディー海岸まで行き着く12000キロの厳しい旅程を描いた。生と死の境界を何度も行き来するうちに、2人の青年の敵意が友情に変わっていくという内容だ。


何より戦闘シーンが圧巻だ。このような壮大でリアルな戦争シーンを、韓国の銀幕界が再び描き出せるか疑問に思ってしまうほどだ。しかし一方で、敵同士だった2人の主人公が友情を育んでいくまでの過程にすんなりと感情移入ができない。「スペクタクルな砲火にドラマが埋もれてしまった」という評価が出ている。14日、ソウル新羅ホテルで会ったカン監督にこの惜しい点から先に尋ねてみた。

--「ブラザーフッド」に比べて感情移入が難しいという指摘がある。

「『ブラザーフッド』は兄弟の話なので、感情的なアプローチしやすかった。今回は別の話を描きたかった。観客に涙を強要したくなかった。前作では感情が過剰気味だった。戦争という極端な状況下で、丸裸にされてしまった2人の青年が、人間を理解するという寛容を受け入れるところ、そのような人間の本質を表現したかった。ヒューマンストーリーが残念かもしれないが、分かり合い、そして打ち解けていくという意味を生かせたと思う」

--一番重点を置いた部分は。

「2人の主人公の旅程から見える戦闘と戦争をドラマチックでリアルに見せようとしたところだ。私自身も戦争スペクタクルの頂点を撮れたと思う。ノルマンディー上陸作戦の場合、米国映画『プライベート・ライアン』よりもずっとリアルだ。別の映画を撮ったと言っても過言ではないほど、念には念を入れた。別の撮影チームを作ったほどだ。撮影現場は実際の戦争よりも“戦争”だった」



映画「マイウェイ」監督、「つか�所のないオダギリジョー、目力でキャスティング」(2)

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