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<中国の違法操業>韓国海警を死に至らしめた“17センチ”の刃物

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

仁川(インチョン)海洋警察が13日に公開した犯行当時の凶器。当初はガラス片と伝えられていたが、警察が調べた結果、操舵室で作業用に使う長さ25センチの刃物だったことが確認された。

韓国海洋警察が中国漁船を拿捕したその日、海は荒れていた。高さ2メートルの波が中国漁船の拿捕作戦中、ずっと隊員を苦しめた。閃光弾を使用しても闇は晴れなかった。不利だったが、領海を侵した中国漁船が逃げるのを眺めるわけにはいかなかった。

3005艦検索チームの最年少パク・ソンジュ巡警(30)、カン・ヒス巡警(29)が明らかにしたその日の作戦はいつよりも激しかった。12日午5時40分ごろ、韓国側の排他的経済水域(EEZ)に侵入して操業する中国漁船2隻が発見された。20分後、検索チーム16人が高速短艇2隻に分かれて乗り、漁船に接近した。

お互い離れて操業していた中国漁船は、高速艇が接近すると、2隻が船体をくっつけた。中国漁船が取り締まりに抵抗する時によく使う「連環計」だった。魯文漁15001号(66トン級)の甲板には中国人船員8人が竹槍や手斧、シャベルなどを持って私たちの海洋警察を待っていた。操舵室にいる船長は海洋警察の停船命令を無視したまま全速力で逃走した。


午前6時、拿捕作戦が始まった。船員がガラス瓶を投げ、高速艇の接近を防いだ。高圧放水で援護を受けながら隊員らはスポンジ弾の非殺傷用榴弾発射機を撃ち、閃光弾を放って漁船に乗り込もうとした。カン・ヒス巡警は盾に竹槍とシャベルの攻撃を浴びた。カン巡警は「取り締まり任務を始めて以来、今回ほど激しい抵抗はなかった」と話した。

約10分で漁船に乗り込んだ隊員らは船員を船首で追い込んだ。作戦開始から25分で船員を制圧するのに成功した。残りは操舵室の船長だけだった。船長の程大偉(42)は操舵室の扉を閉めて抵抗した。手には長さ25センチの刃物を持っていた。。

二つの操舵室の出入り口は幅54センチ、35センチだった。一つの小さな扉を壊してイ・ナクフン巡警が進入を試みた。防刃チョッキと装備を持った隊員が入るにはあまりにも狭かった。体を横にしてなんとか操舵室に入った時、船長は刃物でイ巡警の腹部を刺した。船長は棒で殴られて落とした刃物をまたつかみ、別の入口を壊して入ってきたイ警長の横腹を刺した。

アン・ソンシク仁川(インチョン)海洋警察署捜査課長は「国立科学捜査研究院の解剖検査の結果、長さ17センチの刃がほとんど入り、腹部の大動脈が破裂した」と説明した。続いて進入した隊員らが乱闘の末、船長を制圧し、午前6時59分に状況が終了した。

作戦はマニュアルに忠実に従ったが、隊員には悪夢となった。しかしイ警長が全身で教えようとしたことが「悲壮な覚悟」と「海洋警察の自負心」であったことは隊員たちも知っている。カン警査は「イ警長はチーム長が弱い姿を見せればチームワークに支障を生じると考えて、内心ではきついと思っても、いつも真摯で自信に満ちた姿を見せていた」と話した。パク巡警は「銃を撃たなければならない瞬間には使う」と述べた。悲壮な表情だった。



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