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【社説】根本対策が必要な中国漁船の違法操業

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
仁川(インチョン)海洋警察所属の特攻隊員が中国漁船の西海(ソヘ、黄海)上違法操業を取り締まる過程で、中国人船長にガラス片で刺されて死亡した。 08年に全羅南道木浦(チョンラナムド・モッポ)可居島(カゴド)沖で取り締まりをしていた海洋警察が命を失って以来、警官の人命被害と負傷は毎年増えている。 昨年は取り締まり警備艇にぶつかった中国漁船の漁民が死亡する事故もあった。

中国漁船の取り締まりが今では戦闘様相になっている。 中国漁船は違法操業が摘発されれば、船をロープでつないで集団で対抗する連環計までも使う。 また船員が竹棒・斧・鉄パイプなどで武装し、警察を攻撃するまでに至った。 単なる違法操業漁船ではなく、海賊の策略を見せている。 今年1-10月に海洋警察が拿捕した中国漁船は計294隻で、毎日1隻以上を拿捕しても減る兆しは見えない。

外交部は12日、張シン森駐韓中国大使を呼んで強く抗議した。 中国側の答弁は「できるだけの努力をしている」ということだ。 実際に中国政府は韓国に拿捕された漁船を押収し、莫大な罰金を払っている。 しかし摘発自体が漁民には生存とかかわる問題という点で、むしろ凶暴化している。 根本的な対策が必要な時点だ。


かつては韓国の漁船が日本の海で違法操業をし、拿捕されることが多かった。 当時、韓国の沿岸海域も現在の中国のように乱獲で魚類が減っていた。 このため韓国政府は沿岸漁業の中心を操業から養殖に変えるよう誘導する政策をとった。 同時に沿岸漁業に従事する漁船の数を、政府が補助金を与えながら減らした。 こうした過程を通して、韓国の漁民は他国の海で違法操業をする必要がなくなり、韓日間で漁業紛争も消えた。

この経験を中国に積極的に紹介し、中国政府が一日も早く政策として取り組むよう誘導しなければならない。 時間がかかるしかないことだ。 しかし悪循環を繰り返す中国漁船の違法操業を防ぐためには他に方法はない。 長期的な対策さえもなければ、韓中間の最悪の紛争要因になる危険性が大きい。



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