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<サッカー>必ずW杯へ…外国人・韓国人を問わず勝つ監督を選べ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ビッペルシュテットはドイツの小さな都市だ。ブレーメンからオルデンブルクを経てヴィルヘルムシャベンに続く29番道路を自動車で1時間ほど走れば到着する。そこにサッカー場2面があるスポーツホテルがある。真冬には雪がひざまで積もる。

1993年2月。私が到着した時、除雪したサッカー場の緑の芝が午後の日差しに輝いていた。趙広来(チョ・グァンレ)は汗まみれになって選手を練習させていた。彼はプロサッカー大宇(現在の釜山アイパーク)のコーチだった。彼は情熱的な指導者だ。リューベック・オルデンブルク・ボーフムなどのドイツのチームと試合をしてゴールを許すと、大声で選手に声を掛けた。晋州(チンジュ)なまりが激しく聞き取りにくかった。しかし彼の情熱のデシベルは十分に感じた。

彼はトレーニング日誌を英語で書いた。私がちらりとのぞくと、「なんだ?」と言ってノートを閉じた。絶対に見せなかった。しかしコーチは競技場で自分を表さなければならない。いや、証明しなければならない。


私は趙広来が韓国代表チーム監督として最善を尽くしたと信じる。結果が悪かった点は残念だ。日本に0-3、実力がかなり劣ると評価されるレバノンに1-2で敗れ、趙広来はがけっぷちに追い込まれた。

手続きを省略したサッカー協会の決定は残念だ。しかし解任すべきというサッカーファンの世論もなくはなかった。彼が9日、ソウル市内のホテルで記者会見をした。爆弾宣言をするようで緊張した。しかし彼は「サッカーファンを失望させて申し訳ない」とだけ語った。「代表チームが完成段階だったので惜しい」という部分から寂しさを感じた。趙広来にふさわしくない言葉だ。彼は‘泣き声’に耐えられない。はっきりしているのは、趙広来が試合を通して自分を立派に表し、証明できなかったという事実だ。

代表チームの指令塔が空いた。ワールドカップ地域予選はクウェート戦(2012年2月29日)だけが残っている。負ければ最終予選進出を逃す可能性もある。敗将は韓国サッカー没落の主犯に追い詰められるだろう。

いつ刃が落ちるか分からない断頭台。ここに頭を入れるコーチはいない。いるとすれば、韓国サッカーを心から愛する人か、大したことのない人だろう。特に後者を警戒する。ギャンブルをするように太極マークを与えることはできない。

趙広来を更迭した過程は間違っていた。しかし後戻りはできない。挽回する方法は一つ、適切な人物を手続きに沿って起用すること。必ずワールドカップ(W杯)に行かなければいけない。外国人監督か、韓国人監督かは重要でない。雉を捕らえるのが鷹であり、白でも黒でもネズミを捕れば立派な猫だ。



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