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【社説】韓国サッカー代表監督の解任、なぜ急いだのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サッカー韓国代表チームの趙広来(チョ・グァンレ)監督が8日、突然解任され、多くのサッカーファンが疑心を抱いている。来年2月に予定されたワールドカップ(W杯)3次予選の最終戦、クウェート戦をわずか2カ月後に控え、代表チームの監督を緊急解任した理由がはっきりとしないからだ。これを発表した皇甫官(ファンボ・グァン)大韓サッカー協会技術委員長は、これまでの競技力と運営を見た場合、趙監督体制では2014年ブラジルW杯本大会に進出するのが難しいのではと判断した、と述べた。

もちろん趙監督は、8月10日の韓日戦で0-3と崩れ、先月15日のW杯3次予選で世界ランキング146位のレバノンに1-2で敗れたことに対する責任がある。その間、独断的な代表チーム運営などリーダーシップに問題があり、戦術運用に失敗して選手の結束が弱まったという指摘もある。しかし趙監督はこの1年5カ月間、韓国代表を指揮しながら12勝3敗6分けと、決して悪くない成績を残している。その監督を解任するには、サッカーファンが納得できるほどの理由と代案を同時に出す必要がある。

趙監督の解任は過程と手続きも常識的でないという指摘が出ている。代表監督の選任と解任を扱う技術委員会が開かれず、趙重衍(チョ・ジュンヨン)大韓サッカー協会長が技術委員長と副委員長の意見を受け入れる形で趙監督を解任した。技術委員会は、会長団の政治的な影響を排除し、客観的な判断で監督の選任と解任を決めるべきだとして設置された組織だ。技術委員長は、技術委員会が現在空席だからそうしたと釈明したが、正当性を得るためには、新しく組織して判断を問うべきだった。


次期会長選挙をめぐるサッカー協会の派閥争いが解任を呼んだという推測がある中、韓国代表のW杯進出に大きな利権がかかる大型スポーツ用品会社や主管放送局をはじめとするスポンサーが解任圧力を加えたのではないかという疑惑も出ている。こうした疑惑に対し、サッカー協会はサッカー関係者はもちろん、国民が理解できるよう十分に釈明しなければならない。



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