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【社説】大規模停電がなぜこんなに多いのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
6日に蔚山(ウルサン)石油化学工業団地で起きた停電により1000億ウォン程度の被害を受けたと推定される。正常に再稼働するだけで1週間程度かかるという。「とてもじゃないが不安で工場を運営することはできない」という企業の不満に共感できる理由だ。特に今年は予告のない停電がとても多かった。大規模停電だけで3度目だ。1月には麗水(ヨス)産業団地の停電で600億ウォンの被害を受けた。9月15日の大規模停電はまだ記憶が鮮明な大災害だ。担当部署の長官・次官が一度に更迭された。そしてわずか後に今回の停電が起きたており、韓国電力は口がいくつあっても話す言葉はなくなった。

9月15日の停電時だけでも報告体系の不備と緊急対応の問題などがあったが、根本原因は安い電気料金による電力需要の急増だった。電力政策に相当な責任がある停電事故だった。だが、今回は変電所の線路遮断機故障のためだった。送変電の投資不足と整備のずさんさに、韓国電力が100%責任を負わなければならない事故だ。それも政府が電力料金を4.5%引き上げした次の日に起きた。

1980年代以後停電はほとんどなかった。特に大規模停電は極めて例外的だったほど電力事情は良かった。だが、今年はそうではない。停電で被害を受けた企業・住宅・商店街は実に678万カ所という。3カ所に1カ所が不意の停電で被害を受けた。その上2008年の44万カ所、2010年の48万カ所と比較すると10倍を超える。韓国電力など電力当局がしなければならないことは良質の電気を安い値段で安定的に供給することだ。今年のように停電が多いならば韓国電力が存在する理由はないという話だ。


いまからでも韓国電力と政府は停電の原因と今後の対策を精密に検討するよう願う。理由は多いだろう。原価に満たない電力料金であることもあり、無理な経費節減追求で韓国電力が維持・保守を正しくすることが出来ないためでもある。長く累積してきた独占企業としての放漫な経営も主要原因かもしれない。どんなことでも今年のように停電が多くてはならないので根本的な改善策が必要だ。そうでなくてもブラックアウト(全国的な大規模停電)が心配になる今年の冬なのに韓国電力がこのように信じられないとは。



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