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韓国空軍の訓練機、民間地域を避け墜落

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

T-59高等訓練機諸々な原因▽長さ:11.17メートル▽高さ:3.99メートル▽幅:9.39メートル▽最大離陸重量:8570キログラム▽最高速度:時速1037キロメートル▽最大上昇高度:1万5000メートル▽最大航続距離:3385キロメートル▽製造会社:英BAe

パク・ジョンス少領(左)とクォン・ソンホ少領。

5日午後2時27分ごろ、慶尚北道醴泉郡(キョンンサンブクド・イェチョングン)の空軍16戦闘飛行団近くの訓練場で同飛行団所属のT-59高等訓練機「ホーク」が離陸直後に墜落した。事故により操縦士のパク・ジョンス少領(少佐)とクォン・ソンホ少領が殉職した。

空軍関係者は、「事故機の操縦士が緊急着陸訓練のため滑走路を離陸した直後に基地西側フェンス近くに墜落した。ビニールハウス3棟が破損したのを除き民間人に被害はない」と明らかにした。

空軍は事故直後にイ・ヨンマン空軍参謀次長を委員長とする事故調査委員会を構成し、事故調査団を現地に急派して事故原因を調査中だ。事故当時の天候状態は良好だったという。


この日事故で空軍は非常対応態勢と空輸探索など緊急戦力を除く全機種の飛行を禁止した。空軍側は、「保有するすべての航空機に対する安全点検を実施してから飛行を再開する計画。墜落したT-59型機については事故調査が完了するまで飛行を中止する」と明らかにした。

空軍関係者は、「操縦士が民間人の被害を最小化するため機首を空地に向けたため非常脱出時間が確保できなかったようだ」と伝えた。この日殉職した2人の操縦士は韓国軍の主力機種のKF-16を操縦し、戦闘操縦士の訓練コースのひとつの教官昇級過程を履修中だった。事故機前方操縦席のクォン少領は墜落直前に非常脱出を試みたがパラシュートが木にかかり死亡しているのが発見された。3歳の息子を持つクォン少領はF-5戦闘機を操縦する空軍士官学校同期生の少領と結婚した夫婦戦闘機操縦士だ。

同僚操縦士は、「クォン少領は生徒時代から成績が5本の指に入る人材だった。忙しい中でも周辺の慶弔事をひとつひとつ取りまとめるリーダーシップが優れた友人だったが…」と死を悼んだ。パク・ジョンス少領は2002年に高等飛行教育過程を首席で履修し参謀総長賞を受けた精鋭だ。先月14日には2人目の娘を得たが、何度も抱かないまま殉職した。

◆T-59高等訓練機=英BAeが1969年から生産する多目的高等訓練機で「ホーク」とも呼ばれる。有事の際には30ミリ機関砲などを装着し攻撃機としても活用可能だ。韓国空軍は92年9月に20機を導入した。事故機を除き現在15機が運用されている。「ホーク」と発音が似ているため「59」という数字が付与された。今年で使用年限の20年を迎えたT-59は来年から2年かけて全て淘汰される予定の老朽機種だ。



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