李健熙（イ・ゴンヒ）サムスン電子会長は、「世界経済が暗いためもっと緊張しなければならない。投資はさらに積極的にしなければならない」との考えを明らかにした。李会長は１日、「誇らしいサムスン人授賞式」出席のためにサムスン電子本社を訪れた席で記者らと会いこのように話した。

来年の経営構想を問う質問に李会長は、「欧州、米国のような先進国の経済が不安なのを見るとさらに神経を使わなければならない」と話した。来年の投資計画では、「投資は普通の時よりさらに積極的にしなければならない」と明らかにした。「危機の時に投資を増やすという経営哲学か」という質問に「そうだ」と答えた。サムスンは今年初めに４３兆ウォンに達する過去最大規模の投資を計画した。李会長が積極的投資に出る意向を明らかにしたことから、来年のサムスンの投資規模は今年の水準を上回ると予想される。 サムスングループは来週社長団人事を行う。李会長の長男の李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子社長の副会長昇進の可能性については、「ない」と短く答えた。李社長が現在務めている最高運営責任者（ＣＯＯ）の地位と役割にも変化はないものとみられる。これと関連して李在鎔社長も、別に記者らと会った席で「そんなこと（昇進）はないだろう。私たちの会社は雑貨屋でもない…」と話した。二女の李ソヒョン第一毛織副社長の昇進の可能性に対しても李会長は「ない」と釘を刺した。

社長団・役員人事の幅は例年と同水準だと発表された。李会長は今年の人事の幅と基準を尋ねる質問に、「人事の方針は以前と変わらない。私の人事方針は信賞必罰」と話した。続けて「しっかりやった人はもっとうまくやれるよう抜擢し、できない人は果敢に押すという原則に変わりない」と付け加えた。