22日に国会本会議場で鄭義和副議長に催涙ガスをまいている民主労働党の金先東(キム・ソンドン)議員。
ところで本会議場で催涙弾を放った民主労働党の金先東(キム・ソンドン)議員に対してはまだ何の措置もない。国会議長室関係者は「パク・ヒテ議長は金議員を告発した場合、与野党関係正常化や予算案審議に悪影響を与えかねず慎重な立場」と話した。「政務的考慮」をしているという話だ。
だが、いくら法と原則が失踪した国会とはいえ、これはちょっとひどいのではないかと思う。催涙弾が子どもたちのおもちゃだろうか? 金議員が放った「SY-44」は1987年に延世(ヨンセ)大学前で直撃弾として発射され李韓烈(イ・ンヨル)氏を死に追いやったまさにそのモデルだ。その中の催涙ガスは吸入すると激しい咳と呼吸困難の症状を起こさせる。密閉された空間では窒息することもありうる。人体への有害性の問題から韓国では98年から催涙弾使用が中断された。最近警察は残っている催涙液を全量廃棄すると発表している。まだ人質救出など対テロ作戦ではとても重要な装備として活用されるという。
そんな催涙弾を本会議場にこっそりと持ち込み同僚議員らの前で放った行為は議政秩序が容認できる限界を超えた暴力であるのは明らかだ。以前の民主労働党姜基甲(カン・ギガプ)議員の「空中浮遊」がハプニングだったなら、今回の事件は議会民主主義に対する意図的で計画的な攻撃だ。韓米FTAに対する賛否とは別に刑事問題でアプローチする事案という話だ。
それでも国会指導部は与野党関係を意識するあまり民主労働党の下位党役員だけ告発し金議員は見ないふりをしている。ハンマーまで出てきたのに催涙弾が何の問題かというあきらめなのか、任期末にわずらわしいことは起こしたくないという保身主義なのかわからない。こうする間も金議員は何の制約もなく韓米FTA反対集会に出入りして英雄待遇を受けている。29日午前にも青瓦台(チョンワデ、大統領府)前で李明博(イ・ミョンバク)大統領の批准案署名中断を要求する1人デモを行った。催涙弾投擲が議員免責特権に含まれることない。今回の事件をうやむやにする場合、19代国会では火炎瓶を登場させるなという法はない。
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