ロシア国際経済・国際関係研究所（ＩＭＥＭＯ）のワシリー・ミヘーエフ副所長の話だ。ＩＭＥＭＯは９月にロシアの政府系シンクタンクで初めて北朝鮮崩壊シナリオに言及した報告書「戦略的世界見通し２０３０」をまとめ反響を起こした。報告書作成を主導したミヘーエフ副所長は１９８１年から１９８４年まで平壌（ピョンヤン）駐在ロシア大使館の１等書記官を務め、１９８０年代末には韓国とソ連の修交に関与するなど３０年以上韓半島専門家として活動してきた。２８日に国家安保戦略研究所がソウル市内のホテルで開いた「２０１２年東北アジア主要国家のリーダーシップ変動と北核」セミナーに参加するため訪韓したミヘーエフ副所長に会った。


彼は、「金正恩（キム・ジョンウン）への権力委譲がなされた２０２０年以後１０年間に北朝鮮は崩壊するだろう」と述べた。論理は明瞭だった。「２０年以上後継者授業を受けた金正日（キム・ジョンイル）に比べ金正恩の後継作業は数年しかなかった。権力委譲後に西欧社会と事業をしてきた官僚集団が私的利益のために市場化を推進するだろう。市場化は体制変化に直結し、この官僚らと経済的利益を得られない軍部が対決して長期の混乱が加重される」。




ロシアの北朝鮮専門家「市場化の過程で金正恩体制は崩壊」（２）