韓国のプロ野球サムスン・ライオンズの左腕投手チャン・ウォンサム（２８）が雪辱を狙っている。

チャン・ウォンサムは２９日、台湾・台中インターコンチネンタル球場で行われるソフトバンク（日本）とのアジアシリーズ決勝戦に先発する。

サムスンは決勝戦で韓国シリーズ優勝当時の戦略‘１＋１’を稼働し、予選の借りを返すという覚悟だ。先発投手２人を立て続けに起用して序盤に機先を制した後、鉄壁のブルペンを稼働するということだ。


その先鋒がチャン・ウォンサム。チャン・ウォンサムはパース・ヒート（豪州）との予選初戦で６回を２失点、１０奪三振で勝利投手になった。中３日で登板するが、第１戦での投球数（８５球）は多くなかった。

決勝戦はチャン・ウォンサムにとって雪辱の舞台でもある。チャン・ウォンサムは２年前の第２回ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）第２ラウンド、日本との順位決定戦で、現在のソフトバンクの４番打者・内川聖一（２９）に本塁打を浴びた。国際大会６試合で２勝無敗、防御率１．８０と好投してきたチャン・ウォンサムにとって忘れられない記憶だ。内川は今大会でも１０打数５安打７打点と大活躍している。

チャン・ウォンサムは「もう一度対戦できればいい。内川を徹底的に封じたい。右打者への内角ストレートが良くなったので、いい勝負になるだろう」と自信を表した。