‘デザイン経営’を率いる鄭義宣（チョン・ウィソン）現代（ヒョンデ）自動車副会長（４１）が「モダンプレミアム（現代的な高級さ）」を強調した。 鄭副会長は１６日（現地時間）、米ロサンゼルスコンベンションセンターで開幕したＬＡモーターショーに出席し、新型「アジェラ」（北米輸出用「グレンジャー」）を米国市場に発表した。

この車は「ツーソン」「アクセント」「アバンテ」「ソナタ」に続き、現代車の新しいデザイン哲学「フルイディック ・スカルプチャー（水が流れるような彫刻品）」を反映した５つ目のモデル。 「エクウス」「ジェネシス」とともに現代車の高級イメージを高めると期待され、来年初めから米国市場で販売に入る。

鄭副会長は「現代車の新しいブランド方向性の‘モダンプレミアム’は、どの価格帯の車でも顧客の満足を高める基準になるだろう」とし「モダンプレミアムの新しい事例となるアジェラは高級さ、優秀な技術力、乗り心地、印象的なスタイルがそろった車」と紹介した。 鄭副会長は「現代車は今年初めて世界販売４００万台を超えると予想される」と述べた。


こうした発言は、デザイン経営に続く新しいトピックを強調したもので、現代車が今後進む方向を提示したものとみられる。

アジェラは３．３Ｌ直噴ガソリンエンジンと６段自動変速機を搭載、最高出力２９７馬力、最大トルク３５．３ｋｇ・ｍ。 ３.５Ｌ級エンジンを搭載した競争車種より優れた動力性能だ。 燃費は高速道路基準１２．３キロ、都心基準８．５キロ。 運転席の膝エアバッグを含む９つのエアバッグと乗客の首を保護する「後方衝撃低減シートシステム」を採用した。 音声認識ブルートゥース携帯電話システムなど、さまざまな便宜仕様を備えている。

現代車はモーターショー場に１３９２平方メートルの展示空間を確保し、「エクウス」「ジェネシス」「ソナタハイブリッド」「ベロスター」などを舞台に載せた。 車両展示のほか、ベロスターゾーン、ブルーリンクゾーンを別途に設置し、観覧客の集めている。 ベロスターゾーンでは仮想ゲームでベロスターを運転でき、ブルーリンクゾーンではテレマティクスシステムなど現代車の情報技術（ＩＴ）を体験できる。

一方、起亜（キア）車もこの日、モーターショーでコンセプトカー「起亜ＧＴ」を発表した。後輪駆動方式の高級スポーツセダンで、長距離旅行に適した車。 人体工学的設計を通して、広くて快適な室内空間を確保した。

起亜車米国法人副社長は「起亜ＧＴは未来の自動車デザインの青写真を提示する新しい次元のコンセプトカー」と紹介した。