ドイツの作家ハインリヒ・ベルが「労働倫理の没落に対するエピソード」という作品で描写した老漁夫は大韓民国のキム氏と対照的だ。早目に魚取りに行った後、フィッシャーマンズ・ワーフでうとうとしている老人に都市から来た観光客が尋ねる。なぜ魚をもっと採らないのか、もっと多く採れば漁船も増やし、冷凍倉庫やくん製工場を建てて大金を儲けられるのに。漁夫が「それからどうなりますか?」と尋ねる。観光客は「この港にゆっくり座って日光を楽しんで海を見てうとうと居眠りすることもできる」と答える。漁夫は「私はすでにそのようにしている。あなたこそカメラのシャッター音で私を邪魔しないでくれ」と話す。観光客は貧しい漁夫から逆に同情心でなくうらやましさを感じる。
デフォルトの危機に陥ったギリシャを見ると、漁夫は恐らくギリシャ人のようだ。アレクサンダー大王に「日光をさえぎらないでどいてくれ」と話した「樽の中の哲学者」ディオゲネスの血が漁夫の中にも流れている。古代ギリシャ哲学者は休息を「神々に近づく最高の行為」とみていた。しかし現代ギリシャ人は借金で休息を楽しんで滅びた。神にあまりに近づこうと欲を出したためだろうか。
デフォルトの危機に陥ったギリシャを見ると、漁夫は恐らくギリシャ人のようだ。アレクサンダー大王に「日光をさえぎらないでどいてくれ」と話した「樽の中の哲学者」ディオゲネスの血が漁夫の中にも流れている。古代ギリシャ哲学者は休息を「神々に近づく最高の行為」とみていた。しかし現代ギリシャ人は借金で休息を楽しんで滅びた。神にあまりに近づこうと欲を出したためだろうか。
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