マーティン・ユーデン駐韓英国大使
22日に韓国を離れるマーティン・ユーデン駐韓英国大使は2日、ソウル貞洞(チョンドン)の大使官邸で行ったインタビューで、このように振り返った。
駐韓外交使節の中でも代表的な韓国通であるユーデン大使は「韓国が発展する姿を見ているだけでも心が満たされた」とし「この34年間の外交官生活のうち最も印象的な記憶の一つになるだろう」と述べた。
ユーデン大使は計3回、10年間ほど韓国で勤務した。最後の業務は、1日から2日間、英ロンドンで開かれた「2011ロンドンサイバー空間会議(The London Conference on Cyberspace)」の支援だった。ユーデン大使は情報技術(IT)強国である韓国の積極的な参加を呼びかけながら忙しく動いた。
以下は一問一答。
--最近ロンドンでサイバー空間会議が開かれた。
「韓国など約60カ国が参加した。サイバーセキュリティーの強化、サイバー犯罪予防などについて深い討論が行われた。参加国はITが発達するにつれて、サイバー空間でも適切な秩序と規範がなければならないという点に共感した。今後、具体的な案を用意していくことにした」
--韓国を離れることになったが。
「韓国は中国や日本と違った独特の文化を持っている。西側では韓国は中国と似ていると考えられているが、はっきりと違う特徴がある。特にハングルは本当に学びやすい素晴らしい文字だ」
--今後の計画は。
「ひとまず英国に帰る。外交部の本部で仕事をするのか、他国に派遣されるかはまだ決まっていない。しかし韓国と北東アジア研究は続けていきたい」
--両国間の協力を強化するためにはどうすればいいのか。
「グリーン成長などの分野でシナジー効果を出すだろう。両国は環境的に似ている点が多い。英国は島国であり、韓国は3面が海だ。風力、潮力などを新しいエネルギー源として活用する必要がある。韓国が保有する優秀な建設・造船技術を活用し、海の上に原油ボーリング船形態の風力発電所などを設置すれば、安定したエネルギー確保に役立つだろう」
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