韓国人の20世紀は離散と移住の時期だった。激動の歳月の中で、多くの離別と再会が繰り返された。KBS(韓国放送公社)が1983年に生放送した離散家族捜し運動。
移住と離散のプリズムで振り返る韓国史はどんな風景か。4日にソウル高麗(コリョ)大で開幕する第54回「全国歴史学大会」が新しい歴史的な観点を提案する。「国境を越えて-移住と離散の歴史」というテーマで、日帝強占期の徴用と強制移住、韓国戦争中に発生した大量難民と離散家族問題、そして最近急増している脱北者・多文化家族・外国人移住労働者などを議論する。
「人間生活の本性が定着生活の拡大ではなく、移住・離散にあるという観点で、歴史を振り返ってみようと思う」(金炅賢歴史学大会長、高麗大)という趣旨だ。
◇世界史に類例ない移住=初日の基調講演で、鄭在貞(チョン・ジェジョン)東北アジア歴史財団理事長は20世紀初めの「北東アジア移住津波」に注目する。例えば満州居住韓国人は1910年は約20万2000人だったが、1942年には約151万2000人に増えた。日本居住韓国人も4000人(1913年)から210万人(1945年)に急増した。沿海州・中央アジア・サハリンなどにも数万から数十万人の韓国人が移住した。
「20世䦋の韓国人5人に1人は海外移住」(2)
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