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【グローバルアイ】もう一つの宿題、韓中FTA(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
こうした角度で経済同盟の相手を論じる場合、優先的に検討する対象は中国だ。 幸い、中国指導部は韓中FTAに積極的だ。 胡錦濤・国家主席と温家宝首相は機会がある度に、韓中FTAを早期に推進しようと提案してきた。

ところがこの問題を扱う韓国政府に明確な戦略があるのかどうか疑問を感じる。 北京の消息筋によると、年内FTA交渉開始宣言を望む中国政府は、李明博(イ・ミョンバク)大統領に何度か訪中を要請したという。 しかし政府は「日程が合わない」という理由でずっと背を向けている。 大統領の頻繁な海外歴訪を考えると、時間がないはずはない。 FTAに対する立場の整理もできずに会うことに負担を感じているという見方もある。 このため先週、李克強副首相が訪韓した際も、韓中FTA問題に焦点は合わされなかった。

来年は韓国・中国ともに選挙の年だ。 したがって今年中に交渉開始宣言をしなければ、2013年まで無駄に時間を過ごすという財界の懸念もある。


FTAは貿易自由化という大きな枠組みで見れば共存が可能な手段だ。 もちろん韓半島で影響力拡大を狙う中国の戦略的な計算を看過してはならない。 同時に、総合的に判断して国益に有利になるなら、未来を眺めて決断を下す指導者の勇気も必要になる。

ある中堅外交官は「いかなる同盟であれ、それ自体が目的ではなく、国益極大化のための手段」と明快に定義した。 こういう哲学があれば何も恐れることはない。

張世政(チャン・セジョン)北京特派員



【グローバルアイ】もう一つの宿題、韓中FTA(1)

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