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墜落アシアナ貨物機、操縦士の致命的な死因は“衝撃”か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
済州道(チェジュド)付近の海上で墜落し、3カ月後に発見されたアシアナ航空貨物機の操縦士らは、事故当時の衝撃で遺体がひどく損傷していることが確認された。また航空機は進行方向に移動して墜落したと推定されているが、正確な墜落状況はブラックボックスが見つかるまでは把握が難しい。

済州海洋警察署は31日、済州大学校病院で遺族が立ち会った中、チェ・サンギ機長(52)とイ・ジョンウン副機長(43)の遺体を解剖検査した。

済州大のカン・ヒョンウク教授は「解剖検査の結果、2人の右側上の肋骨が陥没・骨折し、臓器破損と出血があったことが確認された」とし「頭部などがひどく損傷し、直接的な死因を断定することはできないが、事故当時の衝撃が致命的な要因になったかもしれない」と明らかにした。


済州海洋警察はこの日、国立科学捜査研究院に2人のDNA鑑定を依頼した。2人の操縦士に対する正確な身元確認、薬物・アルコール反応の有無など、DNA検査結果は早ければ2-3日以内に出てくる。海洋警察はDNA結果が出た後すぐに検察の指揮を受け、遺体を遺族に引き渡す方針だ。

チェ機長の夫人(48)ら遺族は先月30日、遺体の確認を終えた。アシアナ航空側は遺体引き渡し手続きが終われば、遺族との協議を経て葬儀手続きを行う予定だ。

コ・ミングァン済州海洋警察署刑事係長は「解剖検査なしに遺体を引き渡せば正確な死亡原因を明らかにできず、遺族の要求と検察の指揮に基づいて解剖検査を行った」と述べた。また「発見当時に着ていた服やさまざまな間接状況から身元は確認されたが、確実な調査のためにDNA検査を依頼した」と述べた。

事故の瞬間の状況に関し、航空鉄道事故調査委の関係者は「貨物機に火災が発生した後、墜落したという事実だけが確認された」とし「正確な墜落原因と墜落の瞬間に操縦士がどんな措置をとったかは、ブラックボックスを引き揚げて分析しなければ分からない」と述べた。

この関係者は「水中では貨物機の残骸が航空機の頭、胴体、尾翼の順にあった点からみて、航空機は進行方向に移動しながら墜落したと推定される」と述べた。調査委は引き揚げられた残骸を原形通りに配列する作業を終えれば、事故原因の分析を行う計画だ。



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