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韓国は“低成長を受け入れなければならない時代”(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁も過度な悲観論を警戒した。金総裁はこの日韓国経営者総協会での講演で、「来年の成長も今年と同水準だろう。黒字規模は減るかもしれないが、経常黒字を維持するだろう」と話した。また、「中国をはじめとするアジア主要国の輸出が活気を維持し、企業の在庫縮小など異常兆候が現れていないなど経済状況はリーマンショック当時のように悪化しはしないだろう」との見方を示した。

しかし市場の見方は違う。一部では景気が鈍化して物価が高騰するスタグフレーションにさしかかっているのではないかとの診断が慎重に出ている。

韓国経済研究院のアン・スングォン研究委員は「経済主導者が予想する未来の物価上昇率の期待インフレ率は年4%台で高止まりしている。成長率が予想に達しない場合はスタグフレーションに対する懸念が拡大しかねない状況」と話した。韓国銀行がこの日発表した期待インフレ率は年4.2%で、7月から4カ月にわたり4%台を記録している。これに対し当初年5%だった政府の成長見通しは上半期に4%台後半、下半期に4%台前半と低くなった。


「第4四半期から良くなる」という韓国銀行の見通しにも異見が提起されている。サムスン経済研究所のシン・チャンモク首席研究委員は、「先進国は財政危機、新興国は物価上昇にともなう金融緊縮で低成長が世界に広まっている。来年以後も経済回復の弾力は弱くなるのは明らかだ」と話した。

専門家らはこうした時ほど政策当局が長期的な観点を持たなければならないと指摘する。短期的な成長率や物価に執着するより経済体質を変えるのに力を注ぐべきということだ。輸出にだけ依存する経済構造を変え、輸出と内需、企業と家計の間の二極化を緩和することが代表的な課題に挙げられる。



韓国は“低成長を受け入れなければならない時代”(1)

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