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無所属候補がソウル市長に当選…政党政治に津波

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
市民運動家出身の朴元淳(パク・ウォンスン)候補(無所属)が26日のソウル市長補欠選挙で、ハンナラ党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)候補を抑えて当選した。1995年にソウル市長選挙が始まって以来、無所属候補が当選したのは初めてだ。開票の結果(27日1時現在、開票率95%)、朴候補は53.3%の支持を得た。ハンナラ党の羅卿ウォン候補は46.3%だった。

民主党の招聘に応じず無所属で出馬した朴候補のソウル市長当選は、政党政治に屈辱感を抱かせた一大事件だ。先月6日に安哲秀(アン・チョルス)ソウル大融合科学技術大学院長の譲歩を受け、全野党陣営のソウル市長候補競争で優位に立った朴候補は、民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)議員との候補一本化選挙で勝利したのに続き、本戦でもハンナラ党の羅候補を制圧した。

政界に足を踏み入れて50日ほどしか経っていない朴候補が新民党(1961年創党)と共和党(1963年創党)の脈を一部受け継いでいる民主党とハンナラ党の候補を順に抑えたことで、政党政治は既成政党に失望した「民心の津波」にのまれることになった。


明知大のユン・ジョンビン教授(政治学)は「今回の選挙では従来の政党政治勢力に対する有権者の不信感と反感がそのまま表出されただけでなく、李明博(イ・ミョンバク)政権に対しても審判が下された」とし「特に無所属候補が当選したのは、政党が有権者の意思をきちんと反映できなかったためであるだけに、政党政治は大きな危機を迎えることになった」と述べた。

朴候補が勝利したことで、政界に大きな旋風が巻き起こると予想される。「安哲秀(アン・チョルス)旋風」の威力が今回の選挙で改めて確認されたことで、野党圏では民主党の代案勢力、すなわち進歩性向の市民団体勢力と親盧武鉉(ノ・ムヒョン)勢力の影響力が強まる見込みだ。こうした勢力は来年の総選挙・大統領選挙を控え、「全野党陣営を大統合しよう」として民主党に圧力を加えるとみられる。

ハンナラ党はソウル市長選の敗北で大きな打撃を受けることになった。少壮派の玄伎煥(ヒョン・ギファン)議員は「党が新たに創党するという心情で、すべてのものを変えて基本に戻るしかない」と述べた。特に洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表体制は存続が難しくなるかもしれない。羅候補を積極的に支援した朴槿恵(パク・クネ)元代表の大勢論も揺れる見込みだ。

李明博大統領のレームダックも加速すると予想される。選挙の過程で「内谷洞(ネゴクドン)私邸」問題が浮上し、羅候補にとって大きな悪材料として作用しただけに、李大統領に対する党の不満が強まり、党が李大統領と距離を置く可能性も排除できない。



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