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【コラム】韓国の街の本当の魅力(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国生活9年目で初めて客を迎えた。 弟のマークが2週間ほどの日程で韓国に来た。 韓国で客を迎えたことがなかったので、どうすればよいのか分からなかった。 30歳のマークはアジア旅行が初めてだ。 マークはニューイングランドで養豚農場を経営している。 したがってサムギョプサル(豚バラ肉)の店は必ず連れて行かなければならないところだ。 しかしその他に弟と何をすればいいのか、悩み始めた。

長く韓国生活をしてきた姉として、弟の旅行の責任を負うという義務感と、韓国のいろんなものを見せてあげたいという欲が出てきた。 細かく日程を組んだ。 主に韓国文化と関連した日程だった。 自分で作った計画だが、韓国観光公社に提供し、外国人観光客のためのプログラムとして活用できそうなほど情熱を注いだ。

一日はソウルシティバスに乗って市内観光をした。 翌日は戦争記念館で韓国戦争(1950-53)の歴史に触れた。 そして4日目には休戦ライン非武装地帯(DMZ)を訪れた。 しかし弟が興味を示したのはこういうものではなかった。 あてもなくソウルの街中を歩き回り、韓国の風景を見ることだった。


私たちは仁寺洞(インサドン)を観光した。 誰もが必ず行く仁寺洞だ。 しかしマークは記念品をいくつか購入した後、仁寺洞をすぐに通り過ぎた。 そして本当の韓国探険を始めた。 もちろん仁寺洞は魅力的なところだ。 しかし弟は観光客のための場所ではなく、本当の韓国の街を見たかったのだ。

弟は韓国を見せようとする観光地よりも、明洞(ミョンドン)の路上で段ボールをリヤカーにぎっしり積んで引っ張る高齢者の姿がはるかに印象的だと話した。 きれいに整えられた韓屋マウルよりも、ビルの中で偶然見つけた韓屋のほうがはるかに興味深いと語った。

マークにはソウル都心の会社員の食事風景も珍しかったようだ。 最も混雑する昼12時過ぎ、会社員が狭いカムジャタン店に座ってあわてて食事をする場面こそ、写真に残したいソウルの生きた風景だと言った。 ソウルに慣れた私には何でもない場面だが、弟には印象的だったようだ。



【コラム】韓国の街の本当の魅力(2)

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